辛いのに誰も見てくれない。
だれも助けてはくれない。
愛してくれない。
愛して。
抱きしめて頭をなでて欲しい。
「頑張ったね」と言われたい。
言葉無しで強く抱きしめて欲しい。
愛してほしい。
切り傷をなでて欲しい。
「一人じゃないよ」と言われたい。
そう思いながら切り傷を増やしていく。
私は病気なんだ。
そう思わないとやっていけない。
今日は、ODした。
頭がくらくらする、妙にハイテンション。
粉末状にして鼻から吸った。
眠気が急に襲ってくる。
このまま、死ねればいいのにと思っていても死ねることはない。
これ以上飲んだら胃洗浄で辛いから適度に。
何が辛いのかもわからなくなる頃、私はふっと記憶をなくす。
朝起きると朝ではなく夕方だった。
あちこちに食べ散らかしたポテトチップス。
覚えていない。
どうしてこうなるんだろう。
痩せたいのに。
トイレに駆け込み指を口の奥に突き刺した。
日に日に落ちていく体重が快楽の象徴だった。
いつからこうなっちゃったんだろう。
いつから、私こうなっちゃったんだろう。
病院に行ってカウンセラーと話した。
「辛かったね、楽に生きてもいいんだよ」
すっともやもやが晴れた気がした。
死にたいと思っていた私、醜い私、痩せようとしている私。
全部が、私。
受け入れることにした。
私は私で他でもない。
私は死を受け入れた、醜いことを受け入れた。ガリガリに痩せていてもいいと受け入れた。
少し楽になった。