隣で笑ってくれるだけで私も笑顔になれる。
愛しいという気持ちは2年の歳月も、忘れてしまう様。
過ぎていく時間がひとつひとつの思い出。
色で例えるなら白。
そんな清い交際で、笑顔が絶えなくて毎日が楽しい。
「結婚しよう」
あなたはまだ17だから結婚できないんだよと軽く伝えるとショック受けてたよね。
あと一年で結婚できる歳だよと付け加えると満面の笑みで私を抱きしめたね。
「早くしたいなー」
あなたは法律を呪った。
女性は16なのに男性は18。
不公平だと文句言っていた。
あなたの訃報を聞いたのは、それから2日後だった。
連絡が来なくて心配していたら、電話がなってお母さんの声が聞こえてそこからあまり思い出せない。
慌ただしい夜。
私は喪服を着て会場に向かった。
悲しいはずなのに涙が出てこない。
ひき逃げにあったらしい。
あなたの顔を見た。
真っ白で、眠っている様。
冷たくてもう笑顔が見れないと分かると涙が溢れだしてきた。
あなたはもう、いないんだね。
また、笑える日が来るかな?
また、一緒に笑える日が来るかな?
あなたは待っていてくれますか。
すぐに行くよ。
会いに行くよ。
待っていてね。