かっこつけで吸っていたタバコもいつの間にか中毒になってあたしはこいつなしでは生きていけない体になってしまった。
身体の上を幾人も通り過ぎて行きあたしは穴を埋めようとしても埋まらない穴を塞ぐために男を漁った。
狂いそうなくらいの虚無感。
誰に抱かれてもいくら抱かれても消えない虚無感はあたしを蝕んでいく。
いつもより苦く感じるタバコ。
おいしくないのに手にとってしまう。
悲しいけれど1日460円支払ってしまう。
馬鹿だなと思いながらも支払ってしまう。
ベッドからの寝煙草。
虚無感は癒えないでいた。
体と体を絡みあわせ濃厚なキスをしても、穴は埋まらない。
本気じゃないから。
遊び。
お金をもらうわけでもないその日限りのセックスも。
ただの自傷に過ぎない。
今日も明日も苦いんだろう。
やめてしまえばそれでおしまいなのにやめられないジレンマ。
もう、抜け出せない底なし沼のように。
おしまい。