世界的に観光客が押し寄せるようになって、京都市内は慢性的に渋滞している。


土日や祝日ともなると、京都府外のナンバーをつけた車がそこかしこで渋滞に巻き込まれている。


京都市内は、基本的に道幅が狭く、駐車場のキャパシティも流入してくる自動車の数に対して小さすぎる。


個人的な感想を言えば、京都市の行政は、観光最優先で、市民の生活は二の次である。


だからといって、観光客に優しい街づくりがされているわけでもなく、明らかにキャパシティーオーバーで観光客にも不満が出るような状態で、住民にとっては観光公害がそこら中で発生しているのが現状である。


もし、時間が限られていると言う条件で、京都市内の有名どころを観てまわりたい場合は、東山なら東山地域を重点的に、嵐山なら嵐山地域を重点的に観光する方が賢明である。


はっきり言ってしまうと、東山地域と嵐山地域をハシゴするなどと言うのは、全くナンセンスである。


なぜなら、車で移動する場合はかなり高い確率で京都市内の渋滞に巻き込まれ、移動する際の時間のロスがあまりにも大きいからである。


日曜日などは特に渋滞がひどく、市内を南北に走っている東大路(ひがしおおじ)などは、場所によっては渋滞に巻き込まれている自動車よりも、歩行者の移動速度の方が早いくらいである。


東山地域なら、北から知恩院、丸山公園、八坂神社、高台寺、八坂庚辛堂、八坂の塔、三年坂、清水寺、三十三間堂、智積院など見所満載である。


東山地域だけでも到底1日では回れない。


ちなみに、東の端の八坂神社と西の端の松尾大社を結んだ道路が四条通りで、八坂神社に近い四条河原町(しじょうかわらまち)から四条烏丸(しじょうからすま)あたりが京都の繁華街の中心である。


この辺りは、市の条例で一般の乗用車は進入禁止になっている区域があるので、要注意である。


ほとんど動かない京都市内の渋滞に巻き込まれている他府県ナンバーの車を見ると、「京都市内の渋滞が、これほどひどいとは知らないでうっかり入り込んで出られなくなってしまっているんだろうなぁ」と気の毒になることも多い。