初めから、

家族はこうしたほうがいいよね。

家族はこうあるべきだよね。

 

って誰が決めたかわからない家族の常識を意識すると、

支える家族はとっても苦しくなると思ったのでその考え方は途中で辞めました。

自分の場合はそれが合っていたのでそのときから楽になれた感じです。

 

最初の半年ぐらいは、世間がそうだったから

それに合わせて考えていたら毎日がとっても苦しかったかな。

楽しいことなんて何も考えられないでしょ?

だから暗く沈んでいく毎日になっていくよ。

それってさ、家族側にとっていいことにはならないよね。

 

支える家族も人によってどういうスタイルでやったほうが

合っているのか、楽なのかは違うはずなので

自分が病気の相手を支えていくのに楽なスタイルでやればいいと思う。

 

そこには優劣もないし寛解させた家族が凄いとか偉いとか

しっかりサポートしていたというわけでもないので

そこに自分を追い込む必要はないですよ。

 

支えるというか、日々一緒に暮らしていくのは自分なので

それほど苦しくならなくて、それほど不安や心配にならなくて

それほど大変にならない自分に合ったやり方や考え方はなんだろうか?

を見つけていければいいと思う。

 

自分のように、自分の中の感覚でやっていくのが楽な人もいるだろうし

きっちり勉強したほうが不安にならなくて楽な人もいるだろうし、

ちょっとズボラにやっていたほうが自分らしくて楽な人もいるだろうし、

その人に合ったやり方の選択肢は沢山あっていいと思うんですよ。

日中は暖かい日がまだ続いていますが、

気温もだいぶ下がってきて寒さも感じるようになってきたので

妻も楽になる季節になりました。

 

夏は本当にダメで、暑さで調子が悪くならないように注意が必要。

更年期になってくるとホットフラッシュで夏の暑さが

さらにしんどくなってくるので、

更年期を感じる年齢になってきたら注意してほしいなと思います。

 

こちらとしても 『パニック症で発作を起こさないように。』

には神経を使いますし、

今年の夏は事前に暑さ対策を準備出来ていたので

去年ほど大変にはならなかったのは良かったと思っています。

 

 

気温が25℃を超えてくると妻もしんどくなってくるみたいなのですが、

 

『その気温を超えると自分は具合が悪くなる』

 

と頭の中にインプットしてしまっているので、

そのあたりの意識をどう変えていったらいいのか?

というのを今年は上手く出来たかな。

 

自分はこうなんだって思い込んでしまうことで

調子の悪さを引き出してしまっていることもありますからね。

それを本人自身が気が付けないと。

 

去年の5月に発作を初めて起こしてしまって

また精神科に通院するようになって1年半が過ぎましたけど、

更年期が終わるまではまだ通院は必要そうです。

 

通院しているといっても妻も普通に元気に暮らせていて

今のところ発作や症状的なものは一度も起こさないように出来ているので、

このままを維持しつつ 更年期を乗り越えられたらいいですね。

 

前後10年って言われているけど長いですよね。

自分が大変にならないように事前に旦那さんを教育しておいてくださいね。

基本、難しく考えると難しくなるので

単純というか簡単に考えるようにしています。

そう自分で決めてからは楽になって

上手くいかないことや困ることも無くなった感じかな。

 

家族はこうしてくださいという決められたルールをあまり意識しなくても

結局、支えるというか共に生活していくのは自分なので

別に自分に合わないことを、『常識だから』みたいな感じで

無理に考えなくてもいいと個人的には思っています。

出来ることも出来ないことも人それぞれあって当然なので

あの人はちゃんと出来てるとか、自分は出来てないとか

気にしなくても大丈夫。

ふと気が付いたら出来ているようになっているから。

 

世間で言う、『家族としてこうしたらいいですよ。』って話なんて

実際に自分でやってみたらわかるけど無理無理。

そんなことやってたら自分自身がおかしくなってたと思うし

そんなの他人が勝手に言っているだけなのでね。

そこに自分を縛り付けて考えてしまうと自滅するだけですよ。

別にその通りにしたからって、相手のうつ病が良くなるわけでもないし、

仮に良くなったとしても社会復帰まで持っていけるかどうかもわからない。

 

家族としては、

うつ病の寛解後も気を遣ったり神経を使ったりはしていくことになるので

別に急いで知識とか支え方の方法みたいなものを最初から詰め込まなくても

いいのにね。

時間を掛けて自分の中で感覚として掴んでいくものだから

人がこうしたらいいですよ。よりも自分で気が付けたことを

大事にしていったほうがいいかなと思います。

一緒に生活しながら一番傍でよく見ているのはその人なのだから、

専門家だからとか経験者だからというのを鵜呑みにして学ばなくても

いいと自分は思いますけどね。

 

結局は、『自分が不安だから』で何とかしようと躍起になりがちだけど、

その考えでやっていると自分のメンタルが相手の状態で左右されて

揺さぶられて振り回されて疲れ果てていきやすいかなと思うので、

 

自分が困らないためには何を考えて

自分が困らないためにはどんな行動をして

自分が困らないためにはどんな選択したらいいのか。

 

相手をどうにかしてなんとかしようよりも、

自分が困らないようにちゃんと自分の中を整理して

まずは地に足をつけて自分が普通に楽しく暮らせていけるように

なることのほうが先かな?と思います。

 

みんな病気についての知識が、学びが、と煽り立てるけど

そんなものは自分が落ち着いて考えられるようになってからでも

大丈夫だし、自分が普通でいられるようにが出来ていないと

何が必要で何が必要でないかを判断する余裕もなくなります。

 

支える自分が苦しくならないためには。

 

これが最優先と自分は思っていますし、

それを見つけるのにあまり難しくは考えないことかなと思います。