2024年6月28日、朝日新聞WEB版に以下の記事が出る。
その2日後、同新聞のWEB版に以下の記事が出る。
朝日新聞・笹山大志記者が2024年6月30日、「高市早苗氏、総裁選立候補の意向伝える 会合で支援者の地方議員らに」という記事をWEB版に掲載。
これに対して高市氏のXでの反応は以下。
また、朝日新聞の笹山記者による「高市早苗潰し」が目的と思われる記事で、朝から他社の記者さんから電話やメールが殺到して、仕事になりませんでした。
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) June 30, 2024
秘書達も、記事も読んでいないのに問合せを受けて、大変な日曜日だったようです。…
その後、様々な関係者の証言等で、この記事の内容は捏造で、事実でないことが判明するも、朝日新聞や笹山記者は訂正もせず謝罪もしていない。
また閣僚である高市氏が、現在のポジションに居ながら総裁選出馬を表明することは常識的には有り得ない。
朝日新聞の意図は何か?
高市氏の総裁選を早めに潰し、石破氏に総裁の道を開きたいという事だ。
石破氏の日頃の主張は、まるで朝日新聞を代弁しているかのような内容が多いからだろう。
現在高市氏は全国行脚を行っている。
これは政治活動の一環だ。
実は自民党内では、高市氏のこの活動のウネリに注目が集まっているらしい。
それと同時に9月に迫る自民党総裁選。
現在、麻生氏と菅氏の両氏による次期政権時の覇権獲得のつばぜり合いが水面下で起こっている。
菅氏側は、加藤勝信氏、小泉進次郎氏、石破茂氏と近いと言われ、麻生氏側は、茂木敏充氏、河野太郎氏、上川陽子氏と近いと言われている。
さて、菅氏側のコマの中で小泉氏の芽は現状全くない。
菅氏からは石破氏の名前も出るのだが、女系天皇容認発言などをしており、国家観が真反対だった石破氏を亡き安倍元総理が認めていなかったことを知る菅氏が本気で推すとは思えない。
残るは加藤氏だが、党内に敵がいない点や人格者であることはともかく、次の衆議院選挙の顔としてはかなり弱く、トランプ政権を見据えると心もとない。
そうなると菅氏には推せるコマが無くなる。
一方麻生氏側はどうか?
茂木氏は頭脳明晰なのだが、人格に難があり過ぎて人望が全くないというのは党内の評価。つまりイヤなヤツなのに特別優秀という訳じゃないのだ。
河野氏は麻生氏の重力圏を飛び出す可能性が高いから信頼性が薄く、日頃の発言、態度にも難が多く候補から外れるだろう。
上川氏は、外務大臣としては官僚のペーパーを読むくらいの能力しかなく、自己の発信力が余りにも弱いため、総裁の器でないことが知れ渡ってしまった。
つまり麻生氏にもコマが無いのだ。
ここで浮上してきているのが高市氏であり、青山繫晴氏だ。
青山繫晴氏は参議院議員だが、3年連続党員獲得1位を達成し、主宰している「護る会」の会員も100名に達する実力派だ。
献金を一切受け取らず、派閥にも属さず、団体支持もない、孤高の議員だ。
しかし結果を出すという点において実力者だ。
既に総裁選挙への立候補を予定していると公言している。
青山氏のネックは総裁選挙出馬に必要な20人の議員推薦を得られるか?という事だろう。それが無ければスタートラインに立てない。
高市氏は、現閣僚であり、現時点で総裁選への意欲は語れない。
こうした環境下で菅氏と麻生氏のキングメーカーと主導権争いの中に浮上してくるだろうと思われるのが高市氏だ。
保守層が離れた自民党の体たらくを変えるためと、自らの影響力を残したい両氏が、女性の高市氏に総裁、総理になってもらうことで最適解を得られると考えるのは、それほど飛躍した論理ではないだろう。
つまり9月に向けて、麻生氏と菅氏が高市氏を奪い合うという構図になる。
但し、高市氏は自民党議員の中でそれほど支持されている存在ではない。
そもそも人間関係に淡泊だからだ。
従って高市氏にとっても、麻生氏か菅氏の支持は、総裁+総理への道に必要だろう。
但し、これが足枷になることは確実で、組む相手を間違えると彼女の政治方針を実現出来ない可能性がある。
また高市氏がマクロ経済をどの程度理解しているかも不安材料の1つだ。
財務省主導の緊縮財政を取ってしまうと高市氏の政権は失政となってしまうからだ。
仮に高市氏が総裁、総理になった場合、青山氏が閣僚を受けるかどうかだろう。
また財務大臣、経産大臣、防衛大臣、国土交通大臣を誰にするかもカギとなる。
朝日新聞のような左翼系の連中にとって高市氏や青山氏は要警戒の議員だ。
従って冒頭のような記事が出て来る。
しかし、朝日新聞にしても他のメディアも、かつてのようなパワーはない。
ネット経由で情報を入手している人たちにとって、新聞とテレビの報道が、どれほどフィルターにまみえた情報であるかは実感のある時代だ。
従って笹山記者のようなニセ情報を出せば出すほど信頼性が落ち、商品価値を落とし信頼を失って行く。
あと10年プラスαで団塊の世代がこの世から消えて行くだろう。
新聞とテレビが主流だった時代の世代が消え、同時に市場を失う。
そしていよいよネットが情報発信の中心となり、
瀬別された発信者のみが生き残る時代へと変わって行くだろう。
次の自民党総裁が青山氏か高市氏となれば、
紆余曲折がありながらも日本の伝統と価値観を保持した方向性に政治が進むだろうと思う。