それなりの大人になると経験や知恵がつく。

それなりの大人が大人に見えるのは、

過去の失敗や経験に知恵や情報が増える事で成熟するからだ。

 

私も沢山失敗したし、その度にアップデートを試みた。

 

とあるタウンミーティングに参加した際、ある顕著な行動があった。

観覧者は登壇者に質問をすることが出来る時間があったのだが、

95%の人は質問そのものをする前に行う共通点があったのだ。

 

◎自分の話を始める人(質問趣旨と関係ない)

◎持論を延々と述べる人(主張をしたがる)

◎質問そのものが無く話が長い人(語りたいだけの人)

◎質問をする前に内容を整理していない人(思い付きで話す)

 

こうした人は、話し始めるとにかく無駄に長い。

ダラダラ、クドクドした話をするので、周囲はイライラする。

既に一度出た話題について質問をする人すらいる。

 

この人たちは何故こうした話し方をするのか?

 

社会人になって適切な訓練を得られる高度な職場で働いた事がないか、

人生で適切な発言をするこなれた人たちに出会った事がなかったからだろう。

つまり大人として適切と思われる話し方を学べなかった、ということだ。

 

実は私も話が長く、要点を得ない人間だった。

しかし40代以降に勤めた会社の上司が、

極めて端的な物言いをする人で、

そこから発言方法を変え、自分なりにシンプルな話し方に変える技術を身に着けた。

 

質問をするのであれば、聴きたい事を端的に聴けばよく、それ以外の情報は不要だ。

訓練を受けていない人の多くは、不要な話から始め、聴きたい事を最後に話すか、質問趣旨そのものがない。

 

質問趣旨のみに言葉が集中し、自制的に発言すると思考が整理されやすい。

 

このタウンミーティングで質問した人の中でシンプルな話し方をした人は5%程度以下だった。

 

正直言ってゲンナリした。

言い方は悪いが、これほど多くの大人が、こんなレベルなのだ。

 

登壇者は辛抱強く聞いていたが、

内心はイライラしていたに違いない。

 

この流れで思い浮かぶ人がいる。

 

望月衣塑子だ。

 

彼女が記者会見場で行っている行為、

あれが一番参考にしてはいけない質問者の在り様だ。

従って彼女の逆を行うのが正しい。

 

質問の挙動は、自身の知的レベルを推し量る外形的なアウトプットなのだ。

 

別のタウンミーティングでは、質問を予め紙に書かせて、

登壇者が壇上でランダムに選び回答していたが、

この方法が一番いい。

 

素人はとにかく無駄に語りたがるから。