水原一平氏がドジャースから解雇された報道に多くが驚いただろう。

詳しい情報は今後出るだろうが、一番気になるポイントは、大谷さんの口座から送金されていた点だ。

 

送金経緯に大谷さんがどのように関わっていたかによって今後の展開が変わるだろう。

最悪なのは水原氏のギャンブルに関わる借金を立て替えるため、自らギャンブルを取りまとめている相手先口座に送金ボタンを押した場合だろう。また送金した場所がカルフォルニア州内だったら更に問題になる。

 

さて、水原氏は通訳業者だ。

大谷さんとの人間関係を深め、ビジネスパートナーとも言える地位にまで登り詰めた。

現在の年収も大手上場企業の重役並みだろう。

 

通訳としては異例の地位を得ている。

 

今後の大谷さんの活躍、また引退後のビジネスまでを見据えれば、大谷さんとのビジネス関係を維持するだけで生涯年収が数十億円になる可能性があった。

これは上場企業のCEOやCFOに匹敵する報酬と言っていい。

 

水原氏はその将来を自らの行為でドブに捨ててしまった。

ギャンブルをするなとは言わないが、遊び程度にしておけば問題なかった。

またアメリカの基本的な法律を知らないはずもなかったので、それを守っていれば良かった。

 

ただそれだけだった。

 

俯瞰してみれば、水原さんが行っていた行為は、将来得られる利益や地位を捨て去るという全く理に合わない行為だった。

人間は全てが合理的に行動する訳ではないが、簡単な損得勘定を考えて理解出来る能力があれば、ギャンブルへの対応も違ったかもしれない。

 

ギャンブルは病の一つとも言われるが、そうだとしたらそれまでだ。

 

いずれにして、水原氏の今後の人生は大きく縮小均衡してゆくだろう。

大谷さんという千載一遇の存在に寄り添えるという宝くじ以上の運に恵まれた男が選択した道がギャンブルでは大きく負けて莫大な借金を作るという終わり方を迎えるというのは皮肉が効きすぎと言っていい。