最近、フェイスブックの広告エリアに、イーロン・マスクや著名経営者が組んで新しい暗号資産運用会社を立ち上げた!という映像が流れていたのに気が付いた人が居ただろう。

 

この映像は、日テレニュースが報道しているような体裁で始まる動画で紹介されており、「ニュース報道」に見える形式で登録サイトへ誘導されていた。

日テレニュースのアンカーウーマンは実在の人物で、ニュース映像としてキチンとまとまっているフォーマットだった。

 

私もこの動画は気になって見るだけは見た後、頭の片隅に置いておいた。

 

その後、ヤフーニュースや私が普段チェックしている金融系のユーチューバーの動向をそれとなく見ていたが、このニュース情報が正式なニュースとして他のメディアで拡散されていた様子もなく、また金融系のユーチューバーが取り上げて解説していた人も居なかった。

 

加えて最近、著名経済評論家の映像や動画を使って誘導をする怪しいサイトが増加していることを認識していた。

 

こうした総合的な情報から、例の報道映像はフェイクだと確信し、放置することにした。

 

それから時を置かずして、ファイスブックでつながっているとあるプログラマーが、この動画から誘導されるサイトに登録をし、他の皆さんはどうしていますか?という記事がアップされていた。

”ああ、ヤバイな・・”と思った直後、その人物が、FB上に詐欺サイトだったと発信し、加えて海外から不審な電話が鳴りやまなくなったと書き込んでいた。

加えて消費者センターと最寄りの警察に連絡をしたと書いてあった。

 

この方、一応、プログラミングが出来るほどの人物だ。

そういう意味でネット上で起きている様々な事については、私以上に詳しいはずの人物だ。

 

しかしそれなのに引っかかった。

何故か?

 

まず、心の隙があったからだろう。

一攫千金への立ち位置を早めに確保したい、という思いがあったと思う。

 

加えて冷静に考えれば、イーロン・マスクや他の著名人が暗号資産運用会社を立ち上げたとなれば、その日や近い日程の中でテレビ、ネットなど、様々な媒体で情報が拡散されているだろうという当たり前の推論が頭に浮かぶはずだが、どうやらそういう事すら考えが及ばなかったらしい。

 

少なくともこの方は私より偏差値の高い大学を出ており、不思議である。

上記の青太文字の思考過程は、別に東大を出ていなくても思いつくレベルだろう。

 

偏差値とは関係なく冷静に思考する事が出来るだけで自分を守れる。

 

多分だが、登録サイトにはかなりの個人情報を入れたに違いない。

 

皆さん、気を付けましょう。