自民党女性局によるフランス外遊中の写真がSNSで大炎上した。
松川るい参院議員や今井絵理子参院議員が釈明に追われたが、火に油の様相となっている。
一体何を間違ったのか?
以下は記事。
◆松川議員の釈明(Xより引用)
【自民党女性局海外研修について】
— 松川るい =自民党= (@Matsukawa_Rui) July 30, 2023
今回の女性局海外研修について、様々なコメント(誤情報も一部あります)をいただいておりますので、ご説明させていただきます。
※長文になりますので、画像にまとめさせていただきました。 pic.twitter.com/bnYwUwCVQ9
◆今井議員の釈明(Xより引用)
海外研修に対して、「公金を使って無駄だ」という指摘もありますが、無駄な外遊ではありません。旅費についても党の活動ですから党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています。
— 今井絵理子 (@Eriko_imai) July 30, 2023
先のベトナム訪問についていえば税金を原資としたお金は1円も支出していません。
あくまでも個人的な意見だが、議員等が海外視察する行為そのものに否定的な感覚はない。
オンラインで意見を聴けば良いという見方をする人たちもいるが、現場でマンツーマンで会う事の重要性は人間社会共通である。
従って生身の人間と会い、現地に行って見聞きすることは、議員に限らずやっておいた方がいいと考えているのが私の立場だ。
但し、国会議員という国民の代表者が、多くは税金を原資としる政党の党費、もしくは党員からの党会費を中心とした資金を原資に外遊するのであれば、国民に説明可能な目的が必要であるし、外遊根拠を問われるだろう。
また直ぐに成果の出ない内容もあるだろうから、丁寧な対応が必要となる。
外遊は議員たちの海外宴会と揶揄されることが多いのが承知だろうから、そうみられないようにキチンとした予防線を張っておく事は当然やるべきことだ。
今回しくじったと思うことは、松川議員の発信方法と内容だったと思う。
外遊の細かい事情を知らない我々国民一般から見れば、エッフェル塔の前でハシャグ姿を見せつけられれば、不快になるだろうことは容易に想像するべきことだった。
おまけにLGBT法案通過の際、自民党女性議員の中で、女性の権利を主張したのは山東議員1名だけで、今回の外遊メンバーの4名の国会議員の中にはいない。
岸田政権は将来的な増税を確実にやる方向へ舵を切っている中、インフレ気味になり、光熱費の高騰で喘ぐ国民を後目に、あの女性議員たちはチャラチャラ何をやっているんだ!?と思われても仕方ない発信内容だった。
また、世間が炎上した後の松川議員と今井議員のそれぞれの説明は、実際にそれなりの根拠や論拠を持っていたとしても、もはや誰も耳を傾けないような環境になってしまっていた。
残念ながらそれを招いた発信は、松川るい議員のエッフェル塔の写真だった。
何故アレを最初に出してしまったのか??
懇談会の様子や、要人との面談の写真にしておけば、別に誰も注目しなかっただろう。
つまり政治的な死を自ら招いてしまった、という訳だ。
自爆と言っても過言ではないだろう。
松川議員は東大法学部出で元官僚だ。
多分、試験突破力は抜群なのだろう。
安倍政権下では、保守層受けする言動が多く、一定の人気や信頼があったが、岸田政権になるとそれまでの言動を異にする発信が増え始めた。
この辺りは稲田朋美議員に似ていて、自分のボスに寄り添って生き残る戦略を取る辺りは、DNAのなせる業かもしれないが、筋の通らない点において、保守層の信頼が危機的に始めていた矢先だった。
松川議員の発信を見て思ったのは、あれほどの頭脳の持ち主なのに、普通に理解出来る事が全く分からない人なんだな・・と言う事だった。
試験突破力を現実社会を突破する能力には違いが多いが、彼女はその弱点をアカラサマにしてしまったと言っていいだろう。
そういう意味で、彼女は世間ずれした国会議員というレッテルを自ら貼ってしまったと言っていい。
今井議員に関しては、色々と勉強しているのだろうが、所詮は元タレント議員のレベルから脱したとは到底言えないレベルだ。
信頼感はゼロである。
今頃帰国後に待ち受ける世間のバッシングにどのように耐え忍ぶかで頭が一杯だろうが、この件が自民党への支持低下への後押しになる可能性もあり、岸田総裁の見解も聴いてみたいものである。