長野市にある青木島遊園地を閉鎖決定した経緯が世間をざわつかせている。

長野市公園緑地課・平沢智 課長 「我々の方に直接ご意見いただいているのは1軒のお宅ですけども、毎日のように繰り返されて 聞いているとやはり、色々ご意見もあったのかなというのは。それに向けてはどうすれば良いかなということで色々と対策はしてきた」ということのようだ。

 

 

たった1つの家からの苦情で公共の施設を閉鎖決定する長野市政には疑問の事が多い。

そうした中、ひろゆき氏がNEWSポストセブンの記事を引用して私見を述べた。

 

 

要するに、信州大学の名誉教授らしき人物が、毎日のように市にクレームを入れていたことが発端だったようだ。

しかし本当に信州大学の名誉教授らしき人物がクレームを入れていたかについては公式の情報がない。

しかし、この発信はちょっと矮小化した議論を誘発しかねないと感じる。

 

 

 

 

 

Google Mapで付近を見ると上記の写真のような場所だとわかる。

公園の周辺には小学校、幼稚園があり、北側には住宅地があることが判る。

 

ニュース報道の動画を見ると分かるが、苦情を入れていたと言われる家の人にとっては、自分の敷地に害が及んでいたり、夜間でも遊んでいる人がいるなどの迷惑な環境が継続的にあったという。

これまでの報道が「一部住民の苦情➡公園閉鎖」という、一面的切り口だったので分からなかったが、苦情を出していた家の人にすれば、敷地に実際の被害があったり、夜間の声や花火の利用などは確かに迷惑に感じただろうと思え、この点は考慮すべきだろう。

 

しかし、そもそも論、1件(軒)の度重なる苦情だけで公園廃止決定は明らかに不公正だ。

つまりこれは長野市側の管理体制や利用体制ルールの不備が根本的な問題じゃないかと思うのだ。

 

また特に子供の声の問題について、昨今、ちょっと行き過ぎな面がある。

しかし、時間制限のない利用や利用方法のルール化の無い状態放置は、近隣にとって不快な環境を強要する恐れがある。

 

苦情の内容の全てかは判らないのだが、昼間の時間帯の子供の遊びにまつわる声等を受容できなかった訳ではあるまい。

そうなると苦情の質をキチンと精査し、利用者側への周知と実施、近隣住民への説明と理解を求めるくらいは行政としてすべきだったのではないだろうか?

 

苦情を言っていた人物も子供の頃、大声を出して外で遊んでいた訳で、周囲の大人たちはそれを甘受してくれていたに違いない。

そうやって育ってきたはずであろう。

もちろん許容限度はあるだろうから、一定範囲に留める必要はあるだろうが、今回はその辺りに課題があったのではないかと感じる。