BBCは26日、オランダのRTLニュースと非政府機関NGO「セーフガード・デフェンダース」の情報として、「オランダで少なくとも2カ所の不法な中国警察拠点がある。非公式な警察の拠点を設置することは違反だ。
オランダ外務省は中国側に抗議した」と大きく報道した。
非政府機関NGO「セーフガード・デフェンダース」のレポート(英語版)は以下からDL出来る。
注目は11ページの各国に設置されている中国の在外警察署の場所だが、日本は以下の住所にある。
https://safeguarddefenders.com/sites/default/files/pdf/110%20Overseas%20%284%29.pdf
東京都千代田区神田泉町2-27 十愚会館
Google Mapで住所検索すると、2階建てのビルが出てくるが、そこである。
デイリー新潮による告発記事後、ビルには人が居なくなったらしい。
このビルに入っている組織は「一般社団法人日本福州十邑(じゅうおう)社団聯合総会」として登録されている。
中国側は、運転免許証、パスポートの更新等の対応等々などと嘘を言っているが、普通、こういう事は本国の駐在大使館が行う。
中国の在外警察署のやっていることは、現地中国人の監視と犯罪の摘発、犯罪者の拘束及び強制送還だ。
上記記事を参照して欲しいが、国際的な約束事と常識で照らし合わせると、完全な主権侵害行為である。
昨年(2021年)4月から今年(2022年)7月までの間、在来中国人23万人が強制的に中国に帰国させられている。
これは、中国国内にいる家族への圧迫などをすることで帰国せざるを得なくなっているという。
驚くのは、この団体の顧問に自民党参議院議員が付いていた点だろう。
ひろゆき氏のツイッターでは、このような記載があった。
自民党の松下新平議員は、神田の非公式中国警察駐在所の運営組織の常務理事の中国人女性を外交顧問兼外交秘書として雇用して、議員会館の通行証を渡してます。 そして、中国共産党の一帯一路推進会の理事長にも議員会館の通行証を出してるようで、、
これに関連しているのは、デイリー新潮の以下の記事だ。
この法人や関係者は、日本の公安がマークしていたようだ。
松下議員も調査対象だったが、彼が秘書として雇用していた当該法人の呉氏を菅前総理にも引き合わせていた。
旧統一教会問題もいいが、国家の安全保障上のリスクとなる本事案に関して、野党はもっと突っ込むべきだろうし、国会でキチンと調査し、説明すべき事案だろう。