「#自民党に殺される」がトレンド入りしているらしい。

国民がそう考える根拠はある、

 

自民党を支持している訳じゃないが、正確に言えば、「#自民党に殺される」は、「#自民党宏池会に殺される」が正しい。

 

 

Wikipediaを引用すれば、吉田茂の直系の弟子である池田勇人によって創立されて以来、大平正芳・鈴木善幸・宮澤喜一・岸田文雄と5人の内閣総理大臣・自民党総裁を輩出、野党時代にも河野洋平、谷垣禎一と2人の自民党総裁が出ており、自他共に名門派閥と見なされてきた、とある。

 

分かり難いので、簡単に言えば、「宏池会=リベラル官僚(公家)な元官僚を中心とした政治集団」と言っていい。

宏池会は、元大蔵省官僚から政治家に転身した人たちが作った派閥だからだ。

おまけに財務省系列色が強い。

 

岸田政権が霞が関の官僚にとって都合がいいのは、官僚との親和性の高い政治家集団が政権を握っているからだ。

基本がリベラルなので、自民党的で中道左派系の顔をした立憲民主党と言ってもいいだろう。

 

従って「増税」「国民負担増加」な政策が実行されやすく、記事を見ても分かるようにそれらのオンパレードだ。

故・安倍晋三元首相大臣の派閥、安倍派はその反対側に居た勢力で、「安倍派=政治家主導集団」だ。

 

安倍元首相が必死にやっていたのは、官僚主導政治を国民に選ばれた政治家が主導する政治に取り戻すほとに他ならない。

 

しかし、安倍元首相の暗殺によってこの力学が大きく変わってしまった。

現段階で安倍元首相の後継者はいない。

しかし、候補として近い系統は萩生田光一議員だろう。

高市早苗議員を押す勢力もあるが、高市氏は政策面ではピカイチなのだが、議員との人間関係の構築度が余りにも薄いため、支持が極めて限定される。

 

また、萩生田光一議員は、旧統一教会問題によって足元が危うく、この説明を果たさないと次のステップに行きにくいだろう。

 

いずれにしても、現在の自民党岸田政権は、疑似立憲民主党と言ってもいい位の危ない政権である。

また、岸田首相は、自分の命脈の短さを自覚しているためなのか、息子を政策秘書に据えるという暴挙に出ている。

こういう内向きの人間が一国のトップに居る事は国益を損ねる。

 

早々に自民党保守派による時期総裁候補の一本化が望まれるが、キャスティングが非常に難しい。

 

北朝鮮の脅威、中国の独裁国家確定と台湾侵攻、物価高、経済悪化等悩ましい時代に

入っているが、こうした危機の時、例外なくリベラル思考の政治家は不向きである。

 

少なくとも、マクロ経済を理解した上の政策を考え実行して欲しいと同時に、国家の安全保障をリアルな視点で語り、対処して欲しい。