長渕剛氏がライブのMC内で訴える「外国人に土地を売らないで」のメッセージが話題になっている。
彼ほどのミュージシャンになると影響力が強いためだが、ミュージシャンで政治的なメッセージを発する事が少なく、日本で異例である。
今回、彼の報道を聞いて、日本の土地が外国勢力に買われている事を知った人もいるかもしれない。
さて以下は、長渕剛氏の香川公演のYouTube映像に収録された長渕のステージ上でのメッセージの文字起こしだ。
こんなに素敵な香川。まだまだ緑も多いです。
空気も綺麗です。太陽も綺麗です。だからみんなの心も綺麗です。
きょうはたくさんの国旗が(※観客席で)左右に揺れた。
本当に綺麗です。
だからね、これ以上、外国人に土地を売らないでほしい。
僕達の生きてるこの日本、僕達の敬愛するこの国は、今、おかしいです!
みんな気付いてるよね? 僕は政治家じゃないから、政治家じゃないから、政治のことはよく分からないけれども、だけど、おかしいってことは感じることができる。
マスコミに流されないで。
人に流されないで。
僕も君たちも、自分の感性を信じて。
正しいことは1つしかありません。
もう一度、僕達は立ち上がるんだ!
僕もまだまだ頑張るから、一緒に立ち上がろう!いいね。
実は彼の訴えているには背景がある。
以下は、以前から彼の憂いを補強するような訴えを掲載している記事やレポートのごく1部だ。
長渕氏は、「外国人による土地買収」の懸念を表明しているが、実はその核心的な対象は「中国人」だ。
長渕氏の憂いは杞憂ではなく、現実に起きている。
それは上記の記事群を見ても分かる。
実はそうした実態を受けて、2021年には外国資本による日本の土地取得を念頭においた「土地利用規制法」が成立した。
しかし、中国に親和性のある公明党から骨抜きにされた上、野党、弁護士会(註:左翼弁護士)などから「財産権、プライバシー権などの人権を侵害する」などの反対があり、当初案よりはかなりトーンダウンした内容になった。
私はこの問題に関して長渕氏の訴えに賛同している。
この問題の反対勢力は明らかに親中国の勢力で、日本を中国化することを厭わないトンでもない連中だ。
世間は、特に左系の連中は、彼を右翼と言うだろう。
そういうレッテルしか貼れない連中は、レッテル貼りによって問題を矮小化する。
そもそも日本以外の多くの国では、外国人の土地所有を禁じるか、かなり厳しく制限している。
制限の強い国であれば、土地所有自体を認めずに、保有の上限期限を区切った借地権としている国も多い。
当たり前なのだが、外資が自国領土を簡単に買えれば、文字通り浸食され、別の支配エリアを合法的に確保することが可能になる。
また、軍事基地や国家施設の周辺を確保されたら安全保障上に懸念が拡大する。
従ってワールドスタンダードで見れば日本が緩すぎるのだ。
当然、日本もワールドスタンダードにすべきで、それを相互主義という。
少なくとも長渕氏の訴えは、こうした背景に危機感を持ち、自分ではどうにもならないフラストレーションをライブメディアを使って訴えたと言っていい。
彼ほどのファンを抱えていると、それは1つのメディアとしての発信をする。
平和ボケした日本人に風を吹き込んでくれたが、是非、政治家にも直接アプローチして世間の耳鼻を集め、彼のこの主張を先に進める活動を期待する。