岸田政権が1年を迎えたという。

この1年「新しい資本主義」を掲げて政権運営をしているのだが、

一体何を実行してくれたのだろうか?

 

安倍元首相の国葬儀くらいか・・。

 

因みに約1年ほどだった菅政権下では、

以下を実行した。

 

◎ワクチン接種率世界トップクラスの水準へ
◎携帯電話料金の大幅値下げ
◎不妊治療の保険適用へ
◎デジタル庁発足
◎小学校35人学級
◎子ども庁創設準備
◎オンライン診療解禁
◎安全保障上重要な土地の利用を制限する法律成立
◎改正国民投票法成立
◎最低賃金過去最高の引き上げ
◎福島第一原発処理水問題に結論

他多数

 

ちなみに安倍元首相の功績は以下だ。

(7年8か月という期間はあるのだが・・)

 

◎金融と財政政策による雇用政策を実行し、失業率を2.3%まで下げた。

◎有効求人倍率は0.83倍➡1.63倍へ

◎正規雇用者を200万人以上増やす。

◎株価上昇

◎インド太平洋戦略を実現

◎日米同盟を深化

◎PPTをアメリカ抜きでも実現

◎安全保障法制を実現
◎自殺者数を1万人減らした

◎デフレからの脱却を実現した。

◎中小企業倒産が30%減

◎68カ国を外交訪問

他多数

 

政治家の馬力が全然違うのが歴然と判るだろう。

 

だいたい、「新しい資本主義」のような綺麗な言葉に聞こえて、

定義のハッキリしない事を目標に掲げる政治家はたいてい仕事が出来ない。

目標は、定性的ではなく、定量的でないと定められないからだ。

実際、未だ「新しい資本主義」が何か?を答えられる人は皆無だろう。

 

これは私見だが、岸田首相は社会主義者と考えられる発言が多いので、

事実上の”増税➡再分配”を「新しい資本主義」と定義していると思っている。

また官僚の総花的な政策を実現するためだけの枠組みのようにさえ映る。

加えて財務省のポチと言われて久しいが、これも事実だろう。

 

岸田首相の動向を見ていると、メディアの発信、評価、評判を異常に気にしていることが分かる。

特にワイドショー辺りに影響されて発言撤回や修正をすることが多いように見えるのは、決して「誤解」ではないだろう。

明らかに世論を気にしているが、よりによってその世論はワイドショーという訳だ。

 

岸田首相が、自分やヴィジョンで何かを決めているというより、官僚主導・提案の政策を官僚の説明と見通しに従ったまま承認しているだけのように見える。

 

国葬儀に関しては、岸田首相にしては珍しく、安倍元首相の死後6日で異例の速さで決定した。

珍しく決断が早かったので、さすがにその後の批判があっても撤回、修正出来ない行事であり、突き進むしかなかったと見える。

 

岸田首相は、一番やりたいことが人事だと公言していたが、先日も31歳の息子を政策秘書に任命しざわついた。

大臣や次官よりも上のポストに息子を就けるというのは、中国共産党幹部のような下品さを感じる。

随分と雑な人事だと思う。

自分の引退後の世襲準備を始めたということか。

ひょっとして、来年のサミット後に勇退を考え始めているから、

今の内に息子を就けておかないと間に合わないと思ったのかね?

 

国家のトップだが、随分と内向きな気持ちが現れたな・・と感じる。

もっと検討に検討を重ねた方が良かったのでは??

 

安倍元首相は、政権を運営している時代、弟の岸さんを絶対に役職に就けなかったが、この辺りの環境の読み方は人間力の違いだろう。

 

ペロシ氏が台湾訪問をした直後に、中国がミサイルを放ち、日本のEEZ内に8発もの着弾をした際、岸田首相は人事作業の最中で、NSC会議を開催しなかった。

普通、あり得ない。

優先順位が全く理解出来ていないからだろう。(側近も同様だ)

 

これは国のトップをして適格性を欠いていると言われても仕方ない。

 

岸田政権、せめて国益を損なわない政治を確実にして欲しいが、高望みだろうか?

 

このままだと、1年以上首相の座にいながら、一度もホワイトハウスで米大統領と会談しなかった首相という履歴が付きそうだ。