還暦を過ぎたためか、小の方も大の方もコントロールを失いそうになることがある。
小の方は、水の量や、事前に何度かトイレに行くことでコントロール出来るが、尿意が発信されるのが、以前より遅くなったので、意外と直前ということも多い。
自宅であれば、困らないが、外出先だとトイレの在りかが気になる。
特に「大」は本当に困る。
特に最近は、排出情報が脳から発信されてから実際にもようしたいまでの時間が1~2分ほどしかない場合があり、これが実に困りものなのだ。
おまけにこの信号が何時発信されるのか、何をトリガーにするのかが全く分からない。
幸いなことに、これまでに何度か危機的状況に見舞われながらも、間一髪のところで間に合ってきた。
覚悟を決めるような場面も何度かあったのだが、ギリギリで回避できたのは、単に幸運だったからだろう。
そのお陰で、昨今は、出かける際、とにかく周辺のトイレの位置を把握しておく必要に迫られている。
いくつかあった危機的場面:
①東大構内を散歩中、突然トイレに行きたくなった。構内地図を見ると、いくつかのトイレがあったが、私の居る場所からは結構な距離があった。
その方向に向かって小走りに移動したが、トイレらしき施設が見えない。
警備員に尋ねると、もうちょっと先にあるという。
我慢に我慢を重ね、半ば身体が折れたような状態で、トイレに駆け込み、何とか間に合った。
②スーパーで買い物中、突然トイレに行きたくなった。そのスーパーでトイレに行った事がなかったので、店員に場所を聴き、上階に上がる。
するとトイレには誰かが入っていた。
もう間に合わない感じだったが、身体を捩りながら我慢する。
しばらくすると中から人が出てきたので、急いで駆け込み、何とか間に合った。
③昼食後の散歩中、街中で突然トイレに行きたくなった。
信号から判断するに、既に結構危ない感じだった。
歩道を小走りに走り出し、街中の記憶から、とあるトイレを目指す。
数百メートル先だ。
他の人から見たら、私の姿は、警察に追われて逃げているような感じで慌てふためいて見えた事だろう。
何とかトイレにたどり着き、事なきを得たが、ギリギリだった。