25年前のことだが、能登半島では、空からたくさんのオタマジャクシが降ってきた現象は、活断層の霊力と関係あるのかと思い、検索したら、どうやらそうではない。

 

一種の竜巻・つむじ風が湖水や田んぼで発生し、それでオタマジャクシも天空に吸い上げられて・・・・・

 

それでも説明がつかないことがある。

世界的に発生しながら、いまだに原因・理由は不明である。

解明したら、ノーベル賞かも。\(^o^)/

 

空からオタマジャクシが降ってきた?
石川県で相次ぐ

2009年6月9日 朝日新聞

http://www.asahi.com/special/080804/OSK200906090072.html

 空からたくさんのオタマジャクシが降ってくる「珍事」が今月に入って石川県内で相次いでいる。

 

竜巻に巻き上げられた魚などが地上に落ちてくる現象は知られているが、当時は竜巻が発生しやすい状況ではなかった。鳥が運んだ可能性も低そうで、原因はわかっていない。
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 最初に確認されたのは4日午後4時半ごろ。七尾市中島町の市中島市民センターによると、センターの駐車場にいた男性職員が「ボタッ、ボタッ」という鈍い音を聞いた。振り返ると、車の上や地面に体長2~3センチのオタマジャクシが大量に落ちていた。

 

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 センター内にいた同市職員の舟倉究(きわむ)さん(36)が見に行くと、自分の車の天井やガラスなどにオタマジャクシ約10匹がへばりつき、周囲で100匹ほどが死んでいた。

高いところからオタマジャクシをばらまけるような場所は辺りになく、「空から落ちてきたとしか思えない」。

 

8日午前8時ごろには、センターの西約4キロにある七尾市議宅の玄関付近にもオタマジャクシ5匹が落ちていたという。
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 七尾市中島町から約80キロ離れた白山市徳丸町。石川信子さん(75)は6日午前7時半ごろ、「オタマジャクシが落ちている」と近所の人が話すのを聞いて外に出た。

 

長女(47)の車のボンネットの上で体長約3センチの5~6匹がつぶれ、周囲にも30匹前後が落ちていた。「この地に40年近く住んでいるが初めてのこと」と不思議そうに話した。

 金沢地方気象台によると、オタマジャクシが見つかった日時場所の大気状態は安定し、竜巻が起こる条件ではなかったという。いしかわ動物園(能美市)によると、サギやカモなどがオタマジャクシを食べることはあるが、「100匹以上を一斉に同じ場所に落とすとは考えられない」という。

 

北海道新聞  2011年6月23日
http://www.mh-c.co.jp/cgi-bin/hitokoto.cgi?cd=201106
卓上四季
空から降ってきたと思われるオタマジャクシが、石川県内で見つかったとの記事が先日、本紙に載っていた。

 

2年前にも全国各地でオタマジャクシや小魚が降る怪現象が相次ぎ、話題になったのを思い出す

 

▼奇妙な雨は、古代ローマの文献にも数多く残っている。アテナイオスの「食卓の賢人たち」(岩波文庫)には、<蛙(かえる)の雨が降って、道といわず家の中といわず、蛙だらけになった>とある。

 

「博物誌」で知られるプリニウスに至っては「乳や血、肉や羊毛、さらには、鉄や焼けた煉瓦(れんが)まで降ることがある」と書き残しているという

 

▼7年前の8月にはもっと驚くべきことが起きている。沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学の構内に、米軍の大型ヘリが“降って”きて炎上した。「世界一危険」とされる普天間飛行場を象徴する事故だった。(以後省略)


空から降る幾千のカエルたち
超常現象の科学的な根拠

Why Frogs Sometimes Fall From the Sky
2018/04/14 ハンク・グリーン氏

https://logmi.jp/business/articles/279694
(前段省略)

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古代ローマの時代、天からカエルや魚が降ってくるという、プリニウスの著作を読んだ人には、信憑性が薄いと感じられるかもしれませんが、2005年、セルビアの小さな町に、何千匹ものカエルが降ってきました。

2009年には、日本で大量のオタマジャクシが降りました。そして2010年には、オーストラリアのノーザンテリトリーで、活きのよい魚が土砂降りとなりました。この町には、1970年以降、3回も生き物が降っています。

同様に、魚が降る異常気象は、過去20年だけでもウェールズ、インド、フィリピン、ホンジュラス、スリランカ、エチオピア、メキシコなどで報告されています。

 

その他では、鳥の嵐が記録されている地域もあります。クモのケースもありますよ。なんてこった!

どうやって上空にたどり着いたのか
さて、ここで不思議なのは、こういった生き物は、いったいどこから来たのか、ということです。彼らはどのように上空にたどり着いたのでしょうか。

幾つかのケースでは、観測者たちが動転して単に思い至らなかっただけで、全く異常事態ではないものもあります。

例えば、3年前にオーストラリアであったクモの雨の場合は、単なるクモの「バルーニング」だったようです。

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バルーニングとは、クモの幼体が糸を使って空を飛び、気流に乗って長距離移動をするもので、まったくの自然現象ですが、突如あたり一帯がすべて、分厚いクモの糸に覆われたとしたら、少々恐ろしいですね。

2011年、アーカンソー州とルイジアナ州で、何千羽ものクロウタドリが空から降ってきたのは、おそらくは大みそかの花火に驚いた鳥が、衝突死したものだと考えられます。

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説明が難しいのが、水棲生物の雨です。昔の人は、鳥が空を渡る時に、集団で獲物を落としたためだと考えていました。その理由までは、もちろん誰にもわかってはいませんでした。

海と雲を結ぶ竜巻が原因か
カエルが空から降るには、他にどんな理由があるでしょうか。羽の生えたカエルなんて、聞いたこともありませんよね。

今日では、多くの科学者や気象学者たちが、こういった生き物の雨は「ウォータースパウト」が原因だと考えています。ウォータースパウトとは、海洋や大きな湖などの水面上の竜巻を指します

熱帯の海でよく見られるものですが、世界各地で発生します。比較的 気象条件が安定していても発生し、気温と湿度が高く、雲の密度が上昇すれば、簡単にできるのです。晴天時に発生するウォータースパウトは、比較的小型で弱く、短命です。

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しかし、陸上のトルネード(参考、野茂投手)が海上に移行してできるウォータースパウトもあります。頻繁には発生しませんが、こちらは規模が大きく、危険です。

 

標準的なトルネードであれば、紙のような軽量の破片であれば320キロメートル、重量のある鉄製の看板のようなものであれば80キロメートルも運ぶことが知られています。ドロシーがオズに運ばれたことも頷けます。

オズの魔法使い

オズの魔法使い
竜巻に吹きあげられた少女ドロシーは,愛犬とともに不思議な国へ舞いおり,かかしやブリキのきこり,臆病なライオンと冒険の旅へ 著者  フランク・ボーム 作


ウォータースパウトの場合は、それほど強力でないとはいえ、物を吸い上げ、長距離を移動し、考えられもしないような違う場所に落として行くことは、十分ありえます。この場合の「物」には、小魚やカエルも含まれるというわけです。

近年観測された、生き物が降ってくる「雨」は、同時に嵐や強風を伴っており、ウォータースパウト説は理にかなっています。生き物が水生生物なのも、説に当てはまります。水辺から遠く離れた場所での生き物の「雨」は、陸のトルネードや、その他の強烈な上昇気流により説明がつきます。

空から生き物が降っても、うろたえるな
問題は、実際の目撃者が誰もいないことです。水上で強烈な嵐を観測することは困難であり、ウォータースパウトを研究する気象学者には、空飛ぶ魚にあまり注意を払う余裕がなかったのかも知れません。

 

また、これらの「水陸両用の雨」はたいへん稀であるため、ちょうど発生している場所に居合わせることができなかったのかもしれません。

つまり、ウォータースパウト説はたいへんよくできているにも関わらず、裏付けが取れていないのです。もしうまく目撃できれば、もう一つの小さな謎を解き明かすことができるかもしれません。

降ってくるのが、1種類の生き物 もしくは 1つの種の生き物だけかという問題です。

 

カエルだけ魚だけといった単種であり、居住区の近い水棲生物が混じり合うことはありません。

似たようなサイズ、似たような重さの物体が、嵐が終焉する時に、同じタイミングで落下するからだとする研究者もいます。

 

しかし湖や海であれば、似たようなサイズの異なる生き物がたくさんいるはずだとして、この説に賛同しない研究者もいます。もう一つの可能性としては、ウォータースパウトが密集した物だけ吸い上げるという説です。

しかしいずれにせよ、ウォータースパウトが実際に生き物を水上に吸い上げる様が目撃できなければ、生物の種類が制限される理由を確定することはできません。

ですから、魚やカエルが空から降って来て、歩道にポトポト落ちても、パニックには陥らないでください。この世の終焉の証ではありません。完全に科学的な説明のつく、異常気象にすぎないのですから。

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いかがでしたか?

不思議ですね。

何故一種類のみなのか。

何か人間の未解明な力学があるのかも。