相方が見ているテレビの音だけは聞いているが、映像まで視る番組は週に幾つもない。

 

その中でも、毎回見ていたのが「ブラタモリ」である。

それは、未熟な女子アナが段々開花していくからである。都度、可愛い女子アナの成長する姿を見るだけで心が躍るし、次回を期待する。

 

だが、残念にも今年度で終わりとのこと。

 

◆◆◆

 

「ブラタモリ」レギュラー放送終了へ 

メディア総局長「今のスタイルには今年度で区切りを」
2024年2月14日 日刊スポーツ

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202402140000814.html?cx_testId=160&cx_testVariant=cx_1&cx_artPos=0#goog_rewarded

NHKは14日、都内の同局で定例会見を行い、今春からの番組の新年度改定を発表し、タモリらがその街の歴史や暮らしに迫る人気旅番組「ブラタモリ」のレギュラー放送が終了することが明らかになった。

同番組は08年から単発特番やレギュラー番組として親しまれてきた。山名啓雄メディア総局長は「今のスタイルには今年度で区切りをつけることにしました」とし「今後はもっと楽しんでもらえる番組を目指して企画を検討していきたい」と復活にも含みを持たせた。

また、「ブラタモリ」が放送されていた土曜午後7時30分からは「新プロジェクトX~挑戦者たち~」が始まることが発表された。

 

◆◆◆

 

『ブラタモリ』の女性アナウンサーが、なぜかこぞって「大出世」するワケ
というよりも…
2022.03.05 週刊現代講

https://gendai.media/articles/-/92809
ブラタモリ』の女性アナウンサーが、なぜかこぞって「大出世」するワケ(週刊現代) | マネー現代 | 講談社 さん
『ブラタモリ』の見どころの一つは、タモリとアシスタントのかけ合いだ。女性アナの素朴な反応に、視聴者はなごみ、心を奪われる。実は、この構図の中で、次なるNHKの看板アナが作られていた。

売り出したいアナを投入
どの世界においても、出世を約束されたエリートコースがある。それはアナウンサーの世界でも同じなのかもしれない。

2月9日にNHKが発表した「春の大改編」について、いつになく注目が集まっている。4月から、看板番組の顔ぶれが入れ替わる「サプライズ人事」が行われたのだ。

午後10時から放送している報道番組『クローズアップ現代+』は『クローズアップ現代』と旧タイトルに名前を戻して、6年ぶりにゴールデン帯の午後7時台に放送することが決まった。

新しく単独キャスターに就任するのが桑子真帆アナ(34歳)だ。現在、桑子が担当している朝の情報番組『おはよう日本』を引き継ぐのは、首藤奈知子アナ(42歳)。夜の報道番組『ニュース7』には林田理沙アナ(32歳)がMCに抜擢された。また、ドキュメンタリー番組『ファミリーヒストリー』の司会には、浅野里香アナ(28歳)が就任する。

 

ブラタモリ』の女性アナウンサーが、なぜかこぞって「大出世」するワケ【2022年上半期ベスト記事】(週刊現代) | マネー現代 | 講談社 |  【イメージギャラリー】 さん

すでにエースアナとして活躍している桑子は別だが、首藤と林田、浅野は「出世コース」に乗ったと考えていいだろう。

実は、この改編の中心人物となった4人には共通点がある。全員が『ブラタモリ』のアシスタントを務めているのだ。

テレビ業界では、かねてから『ブラタモリ』を担当した女性アナは出世すると言われているが本当なのか。NHK関係者はこう語る。

「『ブラタモリ』を担当したから出世するというよりは、局にとって売り出したい女性アナを『ブラタモリ』の担当にしているんです。誰もが知るこの番組を担当させて世間の好感度を上げてから、番組を卒業した後に『ニュースウオッチ9』などの帯番組を任せようという算段です。

ただ、放送当初はこういう立ち位置の番組ではありませんでした。3代目の桑子が成功したことで、売り出したい女性アナを出演させるようになったんだと思います」

これは、『ブラタモリ』が歩んできた道のりと、歴代アシスタントを務めた女性アナを振り返ってみるとわかりやすい。

'08年に番組が始まる前、制作陣が頭を悩ませたのがアシスタント探しだ。他の番組では聞き役に徹するタモリだが、『ブラタモリ』ではロケをリードする役回りのため、マニアックなトークで視聴者を置き去りにする恐れがあった。番組プロデューサーの尾関憲一氏は、著書『ブラブラ仕事術』でこう振り返っている。

〈なるべくシロウト目線で、視聴者の気持ちを代弁して「それはなんですか?」と質問できる立場のアナウンサーがいいと思ったのです〉

自然にキャラが立つ
こうして初代アシスタントに抜擢されたのが久保田祐佳アナ(39歳)だった。

久保田祐佳0811ブラタモリ | 気まぐれキャプ さん

 

尾関氏は久保田に2つの「指令」を出す。それは「わからないことがあれば質問すること」「事前に勉強しないこと」だった。

要は「気負わず自然体でいなさい」という指示だ。結果的に尾関氏の狙いは当たる。タモリと久保田のかけ合いが視聴者にウケたのだ。コラムニストの亀和田武氏はこう解説する。

「シニア層の男性視聴者は、番組を見ながらタモリさんと自分を重ね合わせます。タモリさんの博学ぶりにアシスタントが畏敬の眼差しを向けることに思わずニヤリとしてしまう。久保田さんがこうした役回りを自然にこなしたことで、番組のひな形が作られました」

番組は'12年にいったん幕を閉じたが、タモリが長年司会を務めてきた『笑っていいとも!』(フジ系)の放送が終了したことを機に、'15年になって『ブラタモリ』は復活する。

ちなみに、レギュラー放送が始まる前の正月スペシャル番組で一度だけアシスタントを務めたのが首藤だった。

3代目アシスタントに抜擢されたのが桑子だ。彼女は久保田の路線を受け継ぎながらも、自身の個性を生かしたことで番組は新境地に達した。女子アナウォッチャーの丸山大次郎氏が語る。

「桑子さんは男性が喜ぶような受け答えができるんです。印象に残っているのは熱海の回。タモリさんやスタッフから温泉に入るよう促されて、『靴下しか脱ぎませんよ』とアタフタし、『いやらしい』と突っ込んでいたシーンが忘れられません。収録を重ねるごとに機転が利くようになっていました」

普段は硬いニュース原稿を読むことから、なかなか内面が見えにくかったNHKの女性アナにとって、これほどキャラクターが伝わる番組はなかったと言える。

 

当時の桑子は『ニュース7』を担当していたこともあり、『ブラタモリ』で見せる素顔とのギャップが視聴者の心をくすぐった。

実際、'15年にオリコンが発表した「好きな女性アナウンサーランキング」において、前年までランク外だった桑子は5位にランクインしている。

'16年に『ブラタモリ』を卒業した桑子は『ニュースウオッチ9』や『紅白歌合戦』を任されるようになり、現在に至るまでNHKの「顔」として第一線に立ち続けている。

局の上層部は、『ブラタモリ』のアシスタントを務めたことが桑子の成功に繋がったと考え始めたという。

あるNHKのベテラン局員は、『ブラタモリ』には「女性アナの成長を楽しめる」要素もあると確信したと話す。

なぜなら視聴者はタモリとアシスタントとのやり取りを見て、女性アナの魅力に気づくからだ。

 

その凄さについて後編の『『ブラタモリ』女性アナ出世のウラで…番組中に「局内のエース」に育てる、タモリの凄さ』でお伝えする。『週刊現代』2022年3月5日号より

 

◆◆◆

 

「ブラタモリ」はタモリによる若い女性への知識ひけらかし?SNS上の議論に元放送作家が異論
[2024年2月19日 日刊スポーツ

https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202402190000253.html?cx_testId=160&cx_testVariant=cx_undefined&cx_artPos=3#cxrecs_s

元放送作家の長谷川良品氏が19日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。NHKの人気旅番組「ブラタモリ」の内容をめぐる議論を受け、「高齢男性が若い女性に蘊蓄(うんちく)を垂れる構図」との否定的な意見に異を唱えた。

同番組のレギュラー放送が本年度をもって終了することが発表され、SNS上では番組ファンから惜しむ声が続々とあがった。

 

そうした中、文化人類学者で愛知県立大学の亀井伸孝教授が自身のXで「内容はよい企画だったと思いますが、『高齢男性が若い女性に蘊蓄を垂れる』という『マンスプレイニング』の構図だけは、ずっと気になり続けていました。

 

次は、女性が男性にこんこんと説教する番組をやったらいいと思います。それでバランスが取れます」と私見を述べ、さまざまな意見が寄せられていた。

この投稿に長谷川氏は「知識をひけらかすも何も、そもそもこの番組の骨子は『タモリvs番組』-いわばタモリさんへの挑戦状です。

 

地形マニアであるタモリさんに難問を出題しているに過ぎません

 

そしてポツリと正解したら専門家がフォロー。むしろ『教えるスタイル』を避けようとする稀な番組」と説明。

 

タモリについて「『笑い』という過去の遺産で食いつながない。唯一の存在ですね」と私見を述べ、若者への見識のひけらかしについても「むしろ極端なほど嫌います」とした。

長谷川氏は元放送作家で、長谷川大雲としてテレビ朝日「いきなり黄金伝説」「SmaSTATION!!」「ナニコレ珍百景」などを手がけてきた。