成程、これは孫とその親に知らせ、プールで練習し、海で実体験をするように勧めるつもりである。

 

私が夏休みには、度々海に泳ぎに行ったものである。

子吉川にかかる由利橋たもとから船に乗り、海水浴場に行くのである。

 

遊泳中、休憩で、今の小学校が教えている背泳ぎをしたものだが、休憩タイムはせいぜい数秒ほど。防波堤の中と言えど波がきて海水をかぶってしまうのである。

 

その点、新たに提案された「イカ泳ぎ」では、海水をかぶらず浮き続けていそうでご推薦である。

 

それに、この記事中、も一つ、成程と思ったことは、子供には四六時中、目を離したらいけないことは当然であるが、

 

更に、「目が届く」ではなく「手が届く」であり、川の場合は、親は子の下流に、海の場合は、親は子より沖である。

 

(本記事)

「大の字で浮いて待つ」は元海上保安官でも1分もたないほど危険…水難救助のプロ推奨「イカ泳ぎ」をご存じか
2023/09/08 PRESIDENT Online

https://president.jp/articles/-/73561

海や川で流されてしまった時にはどうしたらいいのか。小学校などでは「大の字背浮き」の姿勢で救助を待つよう教えられることが多いが、日本水難救済会では、背浮きは難しく、特に海では危険だとして「イカ泳ぎ」を推薦している――。


「背浮きはムリ」の動画が一気に拡散
日本水難救済会の公式X(旧Twitter)の投稿が大きな話題を呼んでいる。海や川などで万が一流されたときには、浮いた状態で救助を待つのが基本とされているが、多くの小学校で教えられている -

「大の字背浮き」では1分も浮いていられない――。

そのことを、同会の常務理事で、元海上保安学校長の江口圭三さんが自ら実証実験した動画つきで伝えるものだった。

 

(「大の字背浮き」動画)
https://twitter.com/Qsuke_MRJ/status/1688400853693276161?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1688400853693276161%7Ctwgr%5Eb813fc09ade9b9eaeb4cad6622a81a2a6d76a1e0%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fpresident.jp%2Farticles%2F-%2F73561

 

(中略)

「大の字背浮きは、口と鼻を上に向けて手足を広げ背中で浮くものです。私は海難事故に携わって40年になりますが、この業界では以前から『大の字背浮きは無理だよね』という声が上がっていました。疑問を持ちながらも周知の工夫をしてこなかったことへの反省もあり、海をよく知るわれわれが適切な浮き方を広めなければとの思いで投稿しました」

(中略)

波がかかって呼吸が続かない
6月中旬、まずは大の字背浮きのリスクを検証しようと、日本ライフセービング協会と合同で、横浜海上防災基地内にある波の出るプールで実証実験を実施。元海上保安官やライフセーバーなど、泳ぎの達者なメンバー4人が大の字背浮きに挑戦した。

その結果、全員が1分も浮いていられなかった。原因は「呼吸」。大の字背浮きは確かに浮力を保つことはできたものの、顔に波がかかってしまい、全員がすぐに呼吸できなくなってしまったのだ。

「水面から顔の2%が出ていれば呼吸できるという話も聞きますが、実際には2%では無理です。常に顔に波がかかる状態なので呼吸もできず、鼻から水が入る可能性も高い。そうなればパニックに陥る恐れも大きくなります」(遠山さん)

海保の元水泳教官も「浮いていられない」
しかし、この結果はあくまで実験環境下で出たものだ。海ではプールより体が浮きやすいうえ、波も人工的に起こしたものとは異なるかもしれない。そう考えた遠山さんたちは、次に海での実証実験を行ったが、結果は同じだった。このとき海に入ったのが江口さんで、Xの動画もその際に撮影したものだ。
(中略)

そんな江口さんでもできなかった大の字背浮き。子どもにとってはなおさら難しいだろう。ライフセービング協会の調べによれば、小学生のおよそ70%は、浮き具がなければ静かなプールでも大の字背浮きができないという。

お勧めは「イカ泳ぎ」
では、適切な浮き方とはどんなものなのだろうか。遠山さんは「自分に合う泳法で浮くことが大事なのであって、大の字背浮きがいけないわけではない」と前置きしたうえで、昔から救助を待つ間の浮き方として知られてきた「エレメンタリー・バックストローク」を挙げた。

「私たちとしてはこちらを広めたいと考えました。しかし、この名前では覚えにくくて広まらないのではと思い、私たちのほうで勝手に『イカ泳ぎ』と名付けたんです。『形からいえばタコ泳ぎだろう』『いやクラゲなんじゃないか』といった意見も出ましたが、最終的にはイカで全員一致しました」


(「イカ泳ぎ」twitter 動画)

当会が推薦する「イカ泳ぎ」は、着衣(ポロシャツ、Gパン)でも、このとおり、体力を使わずに長い時間浮力を保つことができます!これからは、「イカ泳ぎ」で浮いて救助を待ちましょう。
https://twitter.com/Qsuke_MRJ/status/1688401394225856512?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1688401394225856512%7Ctwgr%5E0498a3e2f35cd2c0721f6aad2026d0484a80e544%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fpresident.jp%2Farticles%2F-%2F73561%3Fpage%3D2

※動画を見たらよく分かりますが、ポイントは両方の手の平を頭部と肩の浮力に使っていることと、脚で蹴って身体を前進させることにより、頭の方の浮いている背中と沈んでいる背中の斜面に水が当たり、揚力が発生し、それで身体が沈まないのです。

 

イカ泳ぎの最大のメリットは、頭と顔がしっかり海面の上に出ること。こちらも海での実証実験は江口さんが行い、「顔に波がかからず呼吸ができ、Gパン、ポロシャツ姿でもあまり体力を使わずに長い時間浮いていられた」と実感を語ってくれた。さらに、ただ浮くだけでなくゆっくり進み続けられるため、救助を待ちながら陸に上がれる場所やつかまる場所をめざすこともできる。

 

気持ちを落ち着け「救助を待つ」
海に落ちたり流されたりしたときの対処法には、4つの手順があるという。第一に気持ちを落ち着けること。第二にイカ泳ぎで「救助を待つ」こと。第三に浮力のあるものを確保すること。最善策はライフジャケットを着ておくことだ。ペットボトルは浮力が不十分であり、クーラーボックスは保持する腕力が続かず、いずれも波のある海で長時間つかまっているには限界がある。

 

(中略)
8割の事故は海水浴場の外で起きる
(中略)
「昨年、溺水者が出た海の事故のうち、約8割は海水浴場以外で起きています。その場の思いつきで海に入るのは絶対にやめてほしい。いちばんの事故対策は、そもそも浮いて救助を待つ事態に陥らないようにすることなんです」

(中略)
「イカ泳ぎ」を含めた「正しい浮き方」を教える
子どもの溺水事故では、足がつかない場所でパニックに陥り、何とか足をつこうとして沈んでしまうケースが少なくない。暴れたり声を出したりする間もなく溺れてしまい、親が気づくのが遅れる場合もある。

こうした悲劇を防ぐには、事前に上記の知識やイカ泳ぎを含む、正しい浮き方をしっかり教えておく必要がある。その際は言葉で伝えるだけでなく、プールで一緒に浮く練習をしてみるなど、擬似体験をさせておけるとより安心だ。

「目が届く」ではなく「手が届く」
そして、海や川、湖では必ず子どもと一緒にいること。「岸辺から見守っていれば大丈夫だ」と思って子どもだけで水に入らせると、思わぬ事故が起きることもある。スマホに見入ってしまい、顔を上げたら子どもの姿がなかったという例も実際にある。

「いくら事前に教えておいても、お子さんが水に入るときは必ず親御さんも一緒に入ってほしいですね。もちろん2人ともライフジャケットを着て、海なら自分がお子さんより沖合側に、川なら下流側にいるようにしてください。そうすれば、いざというときに助けられる確率が高くなります」(遠山さん)

海や川では、親は子どもに「目が届く」ではなく「手が届く」ことが大事なのだ。子どもの水難事故だけでなく、親が子を助けようとライフジャケットなしで飛び込み、一緒に溺れてしまうという悲しい事故も後を絶たない。こうした状況に陥らないためにも、「一緒に入る」は徹底しておきたい。(以下省略)

 

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