ちょっと調べ物をしていたら、下記の記事に出会い、一読に値すると思いましたので掲載します。
発熱について
2019/02/20
ウイルスや細菌など外敵が体に入り込んできた時に体内の白血球やマクロファージがそれらと戦いを開始します。
戦いをしている間にサイトカインと呼ばれる化学物質が白血球やマクロファージから産生されます。
このサイトカインが引き金となり脳の中にある体温調節中枢に体温を上げるように働きかけるのです。
それは体温を上げるとウイルスや細菌が増殖しにくくなるからです。
体温を上げるとウイルスや細菌が増殖しにくくなることを説明してくれる論文(自然科学研究機構・生理学研究所の加塩麻紀子研究員と富永真琴教授による)が出ています。
マクロファージ(貪食細胞)という細胞は人間の体の中で病原体と真っ先に戦う細胞です。
戦いを始めるとマクロファージは過酸化水素を放出して病原体を殺します。
この論文によると、過酸化水素が存在する状態でさらに体温が上昇するとマクロファージがより活性化(パワーアップ!ですね)することが実験で証明されたのです。なぜ熱が風邪などにかかった時に出るのかを明らかにしてくれました。
(その論文)
免疫をになう細胞「マクロファージ」が体温で活発になる仕組みを解明
―過酸化水素によって温度センサーTRPM2がスイッチ・オンする分子メカニズム―
2012年4月10日
https://www.nips.ac.jp/sp/release/2012/04/_trpm2.html
(英文)
Redox signal-mediated sensitization of transient receptor potential melastatin 2 (TRPM2) to temperature affects macrophage functions
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22493272/
解熱剤の使用について
では、現実問題として高熱でうなされている時に解熱剤を飲まない方がいいのでしょうか?
この論文では他にも調べてくれています。
「温度センサーであるTRPM2は活性化物質が存在しない状態では、体温域では活性化しませんが、マクロファージの免疫反応によって産生される過酸化水素があると、体温域でも反応するようになることがわかりました。」
すなわち体温域でも過酸化水素が出ていればマクロファージは力を発揮してくれそうです。
高熱でうなされている時
子育てをしている人はすでに経験されているかもしれませんが、高熱でうなされていて、眠ることすらできないでいる子どもに解熱剤を使うとものの数分でスヤスヤと寝てくれます。まるで魔法のようです。
こんなにスヤスヤと眠れる薬を風邪の治りが遅くなるからと使わないのはもったいない。
もちろんすでにスヤスヤと寝ているこどもを高熱だからと言って起こして解熱剤を飲ませる必要はまったくありません。僕はそういうわけで、多少風邪の治りが遅れても楽に過ごせた方がいいと思っています。(以下省略)
https://konakadaic.com/2019/02/20/%E7%99%BA%E7%86%B1%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
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