(前回記事)
心の履歴(145)
これこそが珍事
2009/05/23著
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12744938909.html
(今回記事)
心の履歴(146)
熱海の夜はふけて
2009/05/25 著
尾崎紅葉の「金色夜叉」の舞台の熱海。
https://www.yukoyuko.net/yukotabi/archive/gm42243
昔の熱海って怖いところです。
何しろお宮さんが貫一に蹴られた浜辺ですから。
尚、熱海の芸者に手を出したら600万円は覚悟しなはれ!
この話は機会あらばいずれまた。
他方、今回の記事の後段に、この記事への当時のコメントの一部を抜粋し、掲載しています。
さて、本文
今度は乱暴に一気にエイヤッ! と引きずり下ろしました。
一刻も早く確かめたかったですから。
改めてしげしげと見入るも、どう見ても被(かむ)せている。
今度は白いなまこの一物を手の平に載せました。
お宝鑑定団のようにしげしげと見入ります。
https://veryweb.jp/kids/184757/
なまこの先っちょの丸いポッチ(突起物)の先には水を吐き出す口があるはず。処が、その吐き出し口が探しても無いのです。
「そんな馬鹿な! やはり思い違いか!」
「このポッチはス希ンの先っちょか」
我等は再度絶望!
名残惜しそうに再度しげしげと見入りました。
ポッチを押したりつまんでもみました。
若干弾力がある。
水分が入っているのかな?
押すとペシャンコにもなります。
「おい! これが穴か?」
それは先っちょに小さな小さな点。
針の穴程です。
「この穴でオシッコは無理だよ」
よう~く目を凝らして見ると、イチジクの先のよう。
針の穴から放射状に細かな皺(しわ)。
「こりゃ、顕微鏡が要るぞ!」
我等は肝心な事を忘れていました。
身体から生えているなまこの根元を確かめるのを。
改めてそのなまこの根元を見ますと予期した輪ゴムのような端が無いのです。手で探るも、それらしき端はありません。
改めて驚きました。
「ぽっちは、こやつの身体の一部だ!」
遂に難題解決!
二人で大笑い。
腹を抱えて。
部屋中笑い転げて「アハハ! アハハ! ギャハッハ!」
「きゃつの奥ちゃん、びっくりしただろうなぁ~」
「恐らく中高時代友達と回し読みした本での男の形と違ったはずだ。それとも気付くのは将来、男の子が生まれた時かな?」
我等の理性と知性と教養&品格を喪失した笑い。
笑い疲れで腹痛。
暫し沈黙。
「どうする?」
「どうするって?」
「この事を知っているのは、彼の両親と彼の女房だけだろう」
「ひょっとして彼のトッピな言動は、これが原因かも」
「どうすんべ?」
この白いなまこにマジックを塗ると言うことは、塗った者が彼の秘密を知った事になる。
「秘密を知られてしまったことを知ったら、こいつはどうなる?」
「まさか、自殺はしないだろうよ」
「 - - - - - - - - - - 」
またまた暫し沈黙。
「止めようか?」
「せっかくここまできたのに、もったいない」
「きゃつの脳回路は我等凡人とは違うんだ。多少落ち込む程度で、直ぐに元のトッピに戻るぞ!」
「それもそうだ。じゃ、あまりショックにならん程度に」
そう言って、小川君はマジックの芯の太さでなまこの頭部にぐるりと輪を描きました。
再び、我等はテラスの椅子に座って放心。
はっと気が付く。
「我等であることの証拠を隠滅しよう!」
我等の飲んだ二個のコップを隣室の未使用のコップと交換。
座卓を彼の寝ている傍に引き寄せました。
その座卓の上には飲みかけのビール瓶二本にコップ一個。
彼だけの手の平や指紋でべったりにして。
「ここにいたらやばい!」
「逃げよう!」
我等は階下の帳場近くのラウンジの応接セットで眠ったふりをしました。
「小川課長に水無瀬さん、ここにいたのですか?」
同じ部屋のメンバーのやさ男の和田君(仮称)と、真面目一直線丸刈りの松岡君(仮称)です。
「あぁ、飲み過ぎていつの間にか二人でここで寝てしまった!」
「部屋に戻りましょう」
我等二人は寝ぼけた振りをして彼等の後に従い二階の部屋に入りました。やさ男と丸刈り君は直ぐに浴衣姿で股を大広げて布団の上で眠っている高田課長を発見。
「課長!! どうしてこの部屋にいるの?」
「ホントだ!課長だ!一人でビールを飲んでひっくり返って!」
「旅行の幹事のくせに、この調子か!」
「課長! 高田課長! 起きて下さい!」
「こりゃ、どうしようないわ」
四人でテラスに出ました。
夜空を見上げますと、どうやら一雨くる雰囲気。
やさ男 「これじゃ、今夜はこの部屋には寝れんのう! 皆で隣の部屋に寝よう!」
丸刈り 「貫一さん、今月今夜の月は涙で曇ってもう雨ですよ」
やさ男 「あいな!分かった!」
そう言ってやさ男は、浴衣の裾を上げて階下の庭に「シャ~」
お~~!何と文学的な我等の同僚達よ!
我等も負けじと浴衣の裾を上げる。
テラスから四人ツレションで「シャ~~~」
滴を浴びる庭の草葉の陰の尾崎紅葉が真っ青!
文学的な我等の熱海の夜はふけゆくのでした。
尚且つ軽蔑されながらも何故かつづく
(コメント抜粋)
No title(女性)
成り行きで読んじゃいましたけど、呆れてものもいえませ~ん。意味が飲み込めない所もあるけど・・(?_?)
2009/05/25(20:15) er●札幌60代
No title(女性)
その方の持ち物は普通と違ったという事なのかしら~?
興味深い話です(笑
2009/05/25(21:29) 真●エリア・年代不明
No title(男性)
アハハ~~・あはは~~・アハハ~~
チョット、やっぱり想像してしまいますよ・・
うんうん、↑↑のお嬢様には難解かもね・・
それにしても、隠蔽工作お見事です・・シャワーはその時の勢いでしょうな・・・♪とんで・飛んで~~♪♪
跳ばなくて良かったね(笑)・・・もちろんポチットですよ
2009/05/26(06:17) ma●秋田60代
No title(女性)
先日のマジックイタズラ記事の続きですね。。。
お腹にへそ踊りの顔とか描いたのかなぁ~なんて思いましたが、
ちょっと、趣味悪ぅ~~!
でも、みなせさんご自分でもう言ってますものね!
2009/05/26(10:50) Gr●埼玉50代
No title(女性)
しかし、男子とはいつの時代もくだらないことで、みんなで盛り上がるのがお好きなようで(笑)
みなせさんも相当やんちゃでしたね(・m・ )クスッ
2009/05/26(13:36) ねこ●岡山40代 後再婚
No title(男性)
ついにやりましたね こらはしらふじゃできませんって(爆)
2009/05/26(13:45) ファ●宮城60代
No title(女性)
実は、ここでのコメントは控えようと思ってましたが・・・。
それにしてもすごい宴会、こんなことしてえんかいな!?水無瀬さん、えんかいげんにせんとファンが減りまっせ。(逆に増えたりして)
さておき、熱海といえば、中学3年の修学旅行でいきましたね。
夜には例の松を見に。
なんで純真な中学生が夜の熱海を徘徊して金色夜叉の松を見にいかなあかんのでしょうか。
引率先生達になにか魂胆があったか?
2009/05/26(20:45) blu●伏見区50歳前後
No title(男性)
貴殿の性根を垣間見ました。
実に優しく微笑ましい限りであります。
おいらの感性、に実にフィットすると言うことでもあります。(笑)
2009/05/27(09:38) タッチ●岡山60代
No title(女性)
こんばんは
わーーーぁぁ---下に人いなかったですか?^^
見たくないです----。(笑)
2009/05/27(20:40)アm -●都内40代
No title(女性)
ついにクライマックスへ突入するのですネ!
ワシなら、イタズラ書きした後(当時なら)
ポラロイドカメラに収めるかも!?
( ̄▽+ ̄*)
2009/05/31(00:50) クチ●茨城40代 後再婚
つづく
心の履歴(147)
喜劇とは悲劇な者がいてこそ成り立つ
2009/06/01 著
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12746724375.html
心の履歴30代①入社編:目次
2022-04-08
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12736672224.html
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