私が京都に行った頃と前後して京都で事業を始めた会社で、今や、全国に名前が知れ渡っているのが「餃子の王将」「佐川急便」「MKタクシー」等です。
創業者は何れも純粋な京都人ではないのですが、京都のノウハウを学んだのです。
創業当時、共通していたノウハウは四つ。
①「未経験者の雇用」
②「長時間労働」
③「お金」
④「人間のロボット化」
単に上の①②③の三つだけですと、何処にでもありそうですが、④が並みの会社との大きな違い。
「未経験者」は、その業種に変なアカが付いていませんから、指導し易い利点があります。
言う事を良く聞きますからね。
それに、時間当たり低賃金で使えます。
「長時間労働」は、浪費を防げること。
それにクタクタに疲れさせて、
あらぬ考えを起こさせないこと。
外界と係わる時間を与えないで情報をシャットダウン。
「お金」は、疲れた脳には最も単純で分かり易い具体的目標。
お金を貯めて自分で店を持つ(王将)とか、家を建てる(MK)とか、大借金を返せる(佐川)とかですね。
長時間労働ですから、一日あたりの収入は多いですし、お金を使う時間が無いですからね。
「人間のロボット化」とは、上記①②③を、思考回路が停止するまで徹底する事です。
それが並みとは違う所。
何れも、過去、労働条件で裁判沙汰になっています。
●創業(1967)から五年後の餃子の王将二号店の場合を述べてみますと、
王将の一号店が京都・四条大宮で、二号店が京都・北山に出来た時の店長の話し。
彼らの毎日の睡眠時間は、たったの二時間。
閉店して後片付けや仕込みが終わって徒歩30分で寮に着くのが午前二時前。
起床が午前四時。
入浴していましたら睡眠時間が無くなるのです。
五時前に店に出て、開店準備。
何しろ、餃子を沢山準備しなければなりませんから。
こうして短い睡眠時間が続きますと癖になってしまうのです。生きた屍(しかばね)となり、何にも考える事が出来なくなる訳です。
つまり、従順な従業員となるのです。
創業から四十年以上経過している各会社は、色々な問題を起こしながらも今や、それぞれ、立派な会社となったようです。
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さてさて、創業者の皆さんが学び実践した京都のマル秘ノウハウ
「人間のロボット化」は、どうやら、京都の歴史と関係がありそうです。 2008/03/03 著
ほっこり京都人:目次
2020-03-23
https://ameblo.jp/minaseyori/entry-12584192022.html
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