ドリーム・エスケープ | 個人的倉庫by源ガク

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夢に逃げる、夢からにげる。
僕は猫の夢に現れる人。いつからか猫の夢に迷い混んでしまった。
猫の夢といっても全く人の夢と変わらない、ただ自由がある一定の方向に進行する。その方向からずれると猫が目を覚ましてしまい夢は終わってしまう。
すると、また別の猫の夢に数珠つなぎのように現れる。
どうしても猫の夢から逃げ出せない。あれは何時だったか、飼い猫のたまのお昼ねにつられて寝てしまうと。夢を見た。
目覚めたら、これはたまの夢なんだと認識したんだ。
たまの夢のなかのたまの夢のなかのたまの夢のなかのたまの夢。
どうすれば逃げ出せるのか?
たまの夢のなかで夢をみる僕?
寝ても覚めてもたまの夢。
そうだ!たまに起きていてもらおう。
無理そうだな。
干支に猫年がないのは僕がたまの夢のなかにいるからかもしれない。
なかなかうまい方法が思い付かない。
「たまたま、たまの夢のなか、たまたま、たまの夢のなか。」
この呪文が聞こえると眠くなる。たまたまではない!たまと一緒にいる意思によってたまの夢のなかにいるんだ!
たまたまたまたま~!
「みゃ~」たまが妻のご飯の呼びかけに返事をした。
僕はミンチにされてしまう!
またまたまたまた~ごじょうだんでしょ~またまたまたまた~ごじょうだんでしょ~、僕は呪文をループ回繰り返したまの夢から脱出した。