雪残る秋田へ・きりたんぽと名湯めぐりの旅～その5
◆群青に染まる乳頭温泉 鶴の湯◆
鶴の湯の温泉を一通り試して風呂上がりのビールを飲み干した続きから。。
このブログで紹介した中では、登別温泉や青森の下風呂温泉がとても良い泉質だと感じたけど、やはりここ鶴の湯も同じように素晴らしかった。
加えてここは建物の存在感や山の中というロケーションの良さもある。
やはり憧れのと形容されるだけある。
加えてお料理も素晴らしいと評判。
新本陣の3番部屋は囲炉裏はないけど、夕食は部屋出し。
ワクワクしながら待っていると、空が青く輝き出した。
一番好きな時間帯なので、ご飯前にカメラを携え速攻で外に出かける。
群青色に染まった空とその青を写す雪山。
鶴の湯全体が青く輝いているようだ。
昼間の残雪は汚れが少し目立つけど、この時間帯ならそれも気にならない。
青い空には一番星が瞬き出す。
ランプに火が入った本陣。
ちょうど夕食が運ばれ、中では囲炉裏を囲んで食べ始めている頃であろうか。
雪が音を吸収しているのか、満室のはずなのに人の気配が驚くほど少ない。
各部屋が夕食時間なので、お風呂にも誰も居なさそう。
この空の下で入る露天風呂は最高に気持ちいいだろうな。
そのまま飛び込みたいくらいであったけど、部屋でうさこさんがご飯を食べずに待っているので急いで戻る。
部屋に着くとちょうど夕食が運ばれてきた時であった。良かった間に合った。
山の幸の数々が並ぶ豪華な食卓。
色どりとしては茶色が多くていわゆる映え系ではないけど、そんなものを求めるほうがナンセンス。
メインのお鍋は鶴の湯名物山の芋鍋。
宿泊経験のある方には懐かしいに違いない。
山菜や十割そばも美味しくて、岩魚の骨酒がまたたく間に消えていく。
きっと岩魚が飲んでいるんだ。
じゃなきゃこんなに減るのが早いはずがない。
などと言いながら岩魚のスープのような熱燗を二人で飲む。
食後、心地よい酔いと昼間の疲れであっという間に寝てしまった二人。
夜中の2時半頃に二人共突然目覚める。
この時間なら誰も居ないかなと露天風呂へと向かう。
案の定誰も居なかったので、二人で露天風呂へ。
しんと静まり返った山奥の出湯。
空にはわずかな星明かり。
この上なく贅沢で幸せな最上の一時であった
朝食は1号館で。
こちらも素朴で美味しい。もちろん、ご飯はおかわり
宿を9時半頃に出発して、アルプこまくさ経由で田沢湖駅へ。
少し時間があったので、なまはげのお面をかぶったりして遊ぶ。
うさこさんに刃を向けられないので自分に向けて写真を撮ってもらったら、
うさこさんは何故か歌舞伎風。
よっ、うさうさ屋！
後で調べたら顔が青いなまはげはお婆さんで、赤いのがお爺さんらしかった。
我が家らしいといえば我が家らしくもあるけど
こまちとおろち。
おろちに飲み込まれたこまち。
おろちじゃなくて龍かな？
ま、細かいことは抜きにして(笑)
田沢湖駅から秋田駅まではこまちで移動。
秋田駅でのお目当ては秋田市民市場。
駅から徒歩数分で到着。
後は帰るだけなので、秋田のうまいもんをお土産にする魂胆。
程よい大きさと新鮮な品揃えの市場。
珍しくフジツボがあったので購入。
家で酒蒸しにしたら味が濃くて美味。
他にもカニやら飯ダコを購入。
おうちで美味しくいただいた。
ここに来たのはもう一つ目的があった。
それは秋田のお寿司を食べること。
市場の片隅にある「市場いちばん寿司」さんへ。
この日のメニューはこちら。
ダダミと呼ばれるタラの白子や大粒肉厚生牡蠣、その他リーズナブルで新鮮な肴を秋田の地酒と共に堪能する。
たらふく食べた後はリムジンバスで秋田空港へ。
いや～最後まで美味しかったし楽しかった
乳頭温泉を目当てに計画した今回の秋田への旅であったが、初日の湯瀬温泉も素晴らしかった。
また、本場のきりたんぽ鍋や稲庭うどん、比内地鶏も格別の美味しさだった。
まだまだ行きたい秋田があるので何度も来なくちゃいけない。
そう思える秋田への旅であった。
良い旅だった。
雪残る秋田へ・きりたんぽと名湯めぐりの旅～おわり
そして、これからも旅は続く・・・・・・予定ですが、3月の秋田へのこの旅を最後に自粛しています。
8月は出掛ける予定にしていますが、定かではありませんし、その後も未定です。
ふたたび旅に出掛ける日が来るまで、しばらくブログはお休みします。
世間ではコロナの第二波ともコロナマークⅡとも言われておりますが、
皆様くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
◆◆この旅で出会った「まだ見ぬ何か」◆◆
静寂の角館武家屋敷通りと憧れの乳頭温泉鶴の湯
●参考情報●●
・乳頭温泉鶴の湯