東京から一番近い離島・がんばれ伊豆大島の旅~その3
◆美味い!本場のべっこう寿司◆
伊豆大島に上陸後、いきなり伊勢海老の歓迎を受け、その後、波浮港を散策している続きから。。
港鮨さんから席が空いたと連絡が入ったので急いで店へと戻る。
4席のこじんまりとしたカウンターに案内される。
他にはテーブル席と座敷でどこも清潔。
お待たせしましたと大将が声を掛けてくれる。
その凛々しい姿のイケメン大将を見て思い出す。
7月に旅サラダで草刈民代さんが訪れていた店だ!
その時に草刈さんが召し上がっていたのが大島名物のべっこう寿司。
我々もこれと地魚を目当てにやってきた。
べっこう寿司は1貫単位で頼めるので、地魚のにぎりを2人前とべっこう寿司を4貫お願いする。
艶やかなべっこう寿司が登場。
青唐辛子を漬け込んだ醤油をベースに酒、みりんなどを加えたタレに漬け込んだ白身魚を使って作る寿司。
この日はカンパチのべっこう寿司。
魚の旨味と唐辛子のピリッとした辛みが絶妙で酒が進みそう。だが、、こういう時に車移動は辛い。。
さすが伊豆大島一番と評判のお店。
地魚のにぎりは9種類。
左奥から右手前に向かって順にマダイ、クロムツ、クエ、カツオ、アカイカ、アジ、イワシ、ホウボウ、ナワキリ。
ナワキリとはクロシビカマスのことで、縄を着るくらい歯が鋭いからそう呼ばれているのだそう。
どれから食べようかと迷うが手前にある初めてのナワキリから。
脂のりが最高で素晴らしく旨い!
下処理が難しいらしくて骨切りも必要らしいが、秋から冬にかけては上品な脂がのって伊豆大島でも好まれているらしい。
どれも美味しかったけど最初のナワキリが一番だった。
控えめだが笑顔が素敵な大将が伊豆大島で一番美味しい魚を食べさせてくれる。
大人気なので予約必須らしいが、今度旅した時にも訪れたい港鮨さんだった。
次に訪れたのは筆島。
伊豆大島で一番古い火山である筆島火山。
今では周りが侵食されて筆先のような形だけになってしまったという。
単なる尖った岩にしか見えず、これが火山の跡だと言われてもにわかには信じられない。
しかし、すぐ近くには噴火時の緊急避難所があるだけに、この辺りでも噴火が起こる可能性があるということなのだろう。
記念に入ってみた。
特に何もなかった。
先ほどまでの青空が灰色の雲に覆われてきた。
雄大な太平洋と言うよりは冬の日本海に佇む女一人。
バックに森昌子の歌が流れているようなうさこさんであった。
筆島を後にして山を登って三原山を目指す。
山頂付近は台風の爪痕があちらこちらに残り、根こそぎ倒れた木も散見された。
遊歩道を登って三原山展望所へ。
雲が垂れ込めていて山頂は拝めなかったが斜面に伸る黒い筋は確認できた。
1986年の噴火で溶岩が流れでた跡で、あの時の大噴火と全島民避難の緊迫した雰囲気を思い出した。
日本でも割れ目噴火が起こるのかと思い知らされたのもあの噴火であった。
ちなみに、こちらがこの後訪れた割れ目噴火跡。
谷のような場所は確認できたけど、もう自然に覆いつくされていてよくわからなかった。
山頂展望所からほど近いごっつい避難所の辺りにアザミが咲き乱れている場所があった。
そこはホウジャク、ツチバチ、ハナムグリの楽園でうさこさんが狂喜乱舞していた。
ということで虫写真が4枚続きます。
アザミの前でハチドリのようにホバリングして蜜を吸うホシホウジャク。
多分同じ種類だけど個体差でこんなにも色が違うハナムグリの一種。
こちらはキンケハラナガツチバチ(多分)のオス(上)とメス(下)。
ホウジャク、ツチバチ、ハナムグリ勢ぞろいの貴重な一枚。
※以上虫タイムでした。
虫達としばし戯れた後は、ちょっと早めだけど宿泊場所の「大島温泉ホテル」さんへ。
三原山の外輪山の上に佇む伊豆大島を代表するホテル。
部屋は和室で古さはあるが特に問題なし。
大きな窓からは原生林越しの三原山ビュー。
晴れていれば素晴らしいに違いない。
このホテルは温泉も自慢の一つ。湯量が豊富なので源泉かけ流しはもちろんだが、各客室のお湯も温泉が供給されている。これはなかなかないと思う。
公式サイトよりお借りした露天風呂写真。
遮るものがない三原山を始めとした雄大な大自然や星空を見ながら入ることができる。
これだけ温泉の素晴らしさを伝えておきながらまだ入らず。
もう少し楽しみたい場所があるのだ。
荷物を置いたら歩いて出発。
その様子はその4にて。。
●●参考情報●●
・港鮨
・べっこう