今日二本目のお芝居は「淡海乃海 -天下静謐の雫となりて-」@草月ホール でした。

こちらもお久しぶりの赤池紗也加ちゃんが出演しているということで、観ることを決めました。

私にとって「淡海乃海」というと「天智帝の近江大津京」のイメージが強いんですが、淡海(近江)は多くの歴史の表舞台で活躍した人々の活動の舞台となった地でもありますよね。

歴史好きな人には、いろいろな意味で思い入れの多い地ですよね。

今回はどんな出来事の舞台になったのでしょうか。。。。。

 

物語は、戦国時代のとある小領主の家、その家に転生(?)した歴史好きサラリーマンの物語。

(一人の武将の意識の中にこの男の意識が同居してる感じなのも転生っていうのかな??)

彼は前世の知識をフル活用して、時代の荒波を乗り越えようとし、戦いのない世の中をつくろうとする。

一方、彼と同じ年に戦国時代に生まれた一人の武将が、歴史の波に翻弄されながらも戦のない世を目指していく。

二人の運命は如何に!?

戦のない世はつくれるのか!?

って感じの物語でしょうかね。

こういういい方が正しいか分からないけど、大河ドラマの総集編をみているかのような、そんな印象の舞台、しかも総集編(前編)って感じだったかな。

完結した感じではないんだけど、スケールの大きな、見応えのある舞台だったと思います。

 

先にも書きましたが、この舞台には赤池紗也加ちゃんが出演しています。

予想通りの姫様役、大変にお美しい(^^♪

美しい紗也加ちゃんが観られただけでも、本当は大満足!って感じなんですが。。。。

今宵の紗也加ちゃんは美しいだけではなかったんですよね。

美しい中にも芯の強さと、しなやかな心をもった、たくましい(、、そうは見えないけど、、)女性という感じ。

戦国の世の女性というよりは、昭和の時代の戦後すぐのころの女性のような感じもしたけど、、、、どうなんだろうね。

私のお袋のような、、、(まぁ、若いころのお袋があんなに美しかったかどうかは知らないんだけど、、)、そんな感じだった。

まぁ、そんな私の印象は置いといて、紗也加ちゃん、ホント久しぶり過ぎて、最初に出てきた瞬間、ちょっと泣きそうな感じになったよ。

本当に素敵な人なんだよね。

 

戦国時代の転生ものってことで、ある程度の雰囲気は想像できちゃうんですが、転生の仕方が普通とはちょっと違った感じなのが面白かったし、転生先が有力武将やその側近とかでないのがミソだよね。

でも、史実と違ったことになっちゃってたので、これはあり得そうな物語なんだろうか?という疑問は残っちゃいますよね。

ただ、最終的に歴史の本流が変わらなければそれでいいのか?

それとも、人々の生き死に、、、名もない農民とか、下級武士とかも含めて、、影響が出るとその後の歴史が変わってしまうのではないか?

そこんとこは微妙なものを感じますよね。

そうそう、、どんな感じに違うのかと言えば、、、織田信長か!?ってところかな。

このすぐ後の時代に織田信長本人が歴史に登場してくるんだけど、、、どうなっちゃうんだろうね?

信長登場まではあと数年って感じのところで、この舞台が終わってるので、その後が気になっちゃうよね。

まぁ、、お話としては面白かったので、これ以上は考えないことにしましょう!!

 

公演は明後日(6/2(日))まで、赤坂の草月ホールにて上演中です。

歴史好き、特に戦国時代好きにはおススメかも!!!

 

余談ですが。。。。。

この舞台はマルチメディアの一環らしいので、もっとこの世界をみてみたい!知ってみたいという方は、小説版などほかのメディアであたってみては如何ですか?

私は、、、、まぁ、お芝居一択派なので、板の上で提示されたものだけで終わりかも。。。

ってことで、続編の舞台化希望!!!

 

もひとつ余談ですが。。。。。

今日は平日で、お天気も今一だったためか、客席に空きが目立ってたなぁ。。。。。

明日、明後日は、確認したわけじゃないけど、満席近いんだろうなぁ。。。。

気になった方は、当日券の有無をご確認の上、ご観劇くださいね!!

 

更に余談ですが。。。。。

一つ書き忘れたのでここで。

松本慎也氏が冒頭のサラリーマン役で出演しています。

「転生」といえば、普通はこのサラリーマン氏の意識しかない人間が、新たな世界で生きていく感じだよね。

今回は転生した武将と一緒にこのサラリーマン氏も舞台上にいるので、転生、、、って感じではないんだけど、、、

それは演出の都合で、本来なら姿は無くて意識だけが一人の武将の中に二人分入ってるんだよね。

変わったパターンの転生だよね。

でも、そのおかげ(?)で松本氏、ほぼずっと出番があって、武将姿の面々の中に一人だけスーツ姿の男がいる、、という、考えてみればかなりシュールな絵になってるんだよね。

面白いから気にならないのがまた、より一層面白い!!

 

おまけの余談ですが。。。。。

天智帝の時代の物語、、誰か創ってくれないかなぁ。。。。。

できれば乙巳の変から天武帝即位ぐらいまで。

可能ならその後、壬申の乱~藤原不比等没年ぐらいまで。

最初の方は中大兄皇子(=のちの天智帝)、彼の没後は鸕野讃良皇女(天智帝の娘で天武帝の后)を主人公として。

後の方は中臣史(=のちの藤原不比等)を主人公でお願いします!

ある意味「日本という国」の基盤が出来上がった時代ですから、多くの人に知ってもらいたいんだよね!