今日もお芝居を観て来ました。
今日観たのは「さよならオフィーリア(A)」@エアースタジオ でした。
フライヤーの絵がジョン・エヴァレット・ミレイの「オフィーリア」なのが凄く印象的でした。
2014/3に森アーツセンターギャラリーでこの絵を観たことを思い出しました。
正直なところこれでもかと描きこまれた草花、水面に浮かぶオフィーリアの美しさに言葉を失い、息をのむばかりでしたね。
機会があれば、是非直にご覧になることをお勧めします。
この絵はすごく人気があるので、よく観ようとするなら相応の努力が必要なことは認識しておいてくださいね。
でもその努力を払う価値は充分以上にあると思いますよ。
さて、お芝居の方ですが、、、、
これはミステリーと言っていいのでしょうか?
正直なところ良く分かりませんでした。
原題は「評決」ということなので、元々はミステリーなのかもしれません。
ですが舞台上には無粋な法廷のセットはありません。
こじゃれた居間のセットがあるだけです。
物語の舞台は、昭和30年ごろの軽井沢とのこと。
体調の悪い奥さんの療養のため越してきた有名演出家の家ということでした。
演出家家族の生活が波乱含みではありますが、どちらかといえば淡々と演じられていきます。
物語も半ばを過ぎたころに、体調不良の奥さんが薬の過剰摂取で息を引き取ります。
舞台上ではこの過程が克明に演じられていきますので、観客はその状況をしっかり目撃することになります。
この演出家一家はどうなってしまうのか。。。
これは実際に観てもらうしかないですよね!
このお芝居には小沢和之氏が主演の演出家役を演じています。
これまで何本も観てますが、、、流石ですね。
難しい役だと思いますが、ある時は軽やかに、ある時は陽気に、ある時は重々しく、ある時は堂々と、ある時は悲しみ、そしてある時は戸惑いながら生きている、そんな演出家を演じていました。
基本的には重厚感のある役が似合うと思いますが、私的には明るく軽い、、しかも思いっきり軽い役の小沢氏が好みですね(^^)
今回は一つの舞台でたくさんの小沢氏が観られたのは良かったと感じました。
最後、彼は「to be,or not to be」、、、、どうしたんでしょうかね?
この言葉の意味「生きるべきか死ぬべきか」というのが良く知られていますが、、、
必ずしもそうとは限らないみたいですよ!
興味のある方は調べてみては如何でしょう??
そして、やっぱり違和感を感じるのは、当時日本には陪審員制度はなかったってことですよね。
物語の舞台を日本にした方が分かりやすいのは理解できますが、、、、
どうしてもこの部分では切っかかってしまうんですよね。
当時の司法制度では、「司法の場を素人に任せることはできない」というのが常識だったようです。
ですから、日本ではこの物語は成立しないってことになっちゃいます。
舞台はアメリカでもいいんじゃないですかね??
それから、時代背景、、、最初に昭和30年ごろというのが分かってないとなかなかつながらない部分があります。
特に金額が出てくるシーンでは感覚的に飛びますよね!?
こういう考証はどうなんでしょうか?。。。まぁ、あまりしにしても仕方ないのかもしれませんが。。。
このお芝居では目を引く女優さんが出ていました。
文江役の西野さん、、、かな?
もしかして初舞台なのかな?
これから彼女がどういう女優さんになっていくのか、、、ちょっぴり気になっちゃいますね。
公演は明日(7/24(月))まで、両国のエアースタジオにて上演中です。
A、B両チームありますが、私が観たのはAの方でした。
日程御確認の上、御観劇ください!
余談ですが。。。。。
小沢さん、年配の方の役が多いですが、私より9歳も年下なんですよね。
ちょっと驚いちゃいました。
小沢さんも夢麻呂氏つながりで知り合った口です。
夢麻呂氏はホント偉大ですよね!!
ちなみに夢氏も私より多分4~5歳年下ですけどね。
もひとつ余談ですが。。。。。
やっぱシェースクピアは読んどかないと駄目ですかね!?!?
実は1作も読んでないんです(^^;)
やっぱ読んだ方がいいかなぁ。。。。