今日もお芝居を観て来ました。
今日観たのは「文化住宅の窓際にはマーガレットを(Aチーム)」@恵比寿エコー劇場 でした。

91歳のおばあちゃんの人生を俯瞰するような物語。

人生っていいことも悪いこともいろいろ起きるけど、結局そう悪いもんじゃぁないよ!!って言ってくれているような物語。

昨日の「トロイアの女」が小劇場の演目に適しているなら、この演目も別の意味で小劇場の演目にピッタリ。

普通の人の人生を普通に演じることができるのも、小劇場演劇の真骨頂だと私は思います。

というか、むしろこういう演目を真面目に正面から演じてみせることの方が、波乱万丈で大劇場向きの演目より、私は好きだけどね。

 

この物語で気になったのは、小劇場の割には一部の人がマイクを使っていたことです。

一部の人ってところが更に気になって、、、

これらの人も全編を通じてマイクを使っているわけではないことにも気が付きました。

そうです。。この演目、歌を歌うシーンが結構あって、その歌のシーンだけマイクが使われていたようです。

でもねぇ、、、、小劇場ですから、、、マイクなしでもよかったんじゃないかなぁ。。。。

なんか違和感があるんだよなぁ。。。。。。

気になったのは私だけかもしれないけど、やっぱり歌のシーンだけとはいえ違和感を感じました。

まぁ、、、元々舞台上でマイクを使うことには、私は否定的なんですけどね。

たとえ大劇場であっても、自身の声で勝負してほしいな!

役者ってプロですから!

歌手じゃないし、昔はマイクなしでやってたんだからね。

マイクが使えることで、役者自身が発声の基本スキルを落としてるんじゃないかな。。。って感じてしまう。

 

正直なところ気になったのは、この点だけで、とてもいいお話でした。

エピソードのメリハリも適度に配され、気分の上げ下げもリズミカルに構成されていて、それでも普通の人の普通の人生って感じを失わない、、、、そんな物語。

90年も生きてりゃぁ、事件や事故も全くないってことはないよね。

逆に楽しいことも嬉しいこともいっぱいあるよね。

人生に悔いはない!

私もそういって人生を終わりたいけど、、、、、

まだ、そう言い切れる境地には至ってないなぁ(^^;)

60年以上生きてきてもまだまだ若輩者ってことかな!?

 

このお芝居には吉志柚香ちゃんが出てました。

はっきり言えば、、、全然物足りない!

まぁ、、物語全体、お芝居自体としては充分満足な舞台だったんだけどね。

柚香ちゃんに限っては、、、もちろん個別のシーン、個別の演技に関して私がどうのこうのいえるようなレベルでは、もはやない彼女なんだけど。

だからこそ、普通にいい演技しても、「柚香ちゃんを観に行った人が満足」できたかどうか、そこが問題なんじゃないかな?

きっと普通にいい演技するだけでも「まぁ良かったよ」とは言ってもらえるよね。

でもそれでいいの?

吉志柚香自身がそこで満足なのかな?

少なくとも、「吉志柚香がいる!」という存在感は、吉志柚香を観に行ったはずの私にも感じなかったな。

(演出の意図が「存在感を減らす」というものなら、仕方ないんだけど!)

・・・・・ここから先は自分で答えを出してもらうしかないけどね。

 

公演は7/12(火)まで、恵比寿エコー劇場にて上演中です。

お芝居自体はとっても素敵な物語なので、まだ公演日数もあるし、是非観に行ってほしい演目です!!

 

 

余談ですが。。。。。

この作品、主人公にモデルがいるそうです。

個人情報になっちゃうので詳細は割愛しますが、今日劇場に来ていました。

ステキな人生だったんでしょうね!!!!

これからもお元気で!

 

もひとつ余談ですが。。。。。

吉志柚香ちゃん、厳しく書きましたが、全然悪くないですよ、むしろお姉さん役としてのポジションをしっかり演じ切っていたように思います。

上記は、私からのエールと思ってください!!