先日観劇した「子午線の祀り」ですが、およそ40年前に初演(たぶん)を観たと書きました。
それで40年前の公演について、気になって、、、ブログはなかったですし、、、当時のパンフレットを探してみました。
そして、膨大にあるパンフレットの中から、探し当てました。
当時のパンフレット(表紙のみ)はこれですね。
これを見て、ざっと目を通してみました。
(著作権などの問題は無いとは思いますが、念のため詳細は省きますね。)
群読の迫力、セットの違いなど、明らかになりますよね。
あ、、、もちろん今回のパンフレット(下の写真)と読み比べてみると、、、ってことですけど。
やっぱり、登場人物の人数が今回の方が少なくなっています。
これは、コロナによる多人数の移動のリスクや、大人数での大きな声での発声による飛沫発生のリスクなどを考慮しているとのこと。
それでもできるだけ迫力を落とさないように考慮されているようですが、、、やはり、比較してしまうとパワーダウンは否めない気がします。
ただ、過去の群読の迫力を知らない(または記憶の薄れている)観客には充分な迫力と感じられるものと思います。
そして、セットの差ですが。。。
当時のパンフレットを見るとやはり階段状のセットに多人数の出演者が揃っているようです。
私の記憶が、、、というより印象が間違っていなかったようです。
大勢を舞台上に効率的に配置するには、こういうセットが効果的なんだと思います。
今回登場人数が減ったこともあって、この階段状のセットではなく、円形の回転するセットに変更されたのだと思います。
この円形の回転するセットは、なかなかこの舞台には効果的なセットで、源氏・平氏のポジションの変化とか、船べりで潮の流れを読むシーンとかに打って付けだったように感じました。
また、このセットどこかで見たような気がする、、と書いたのは「敦」で使用したものとのこと。
あぁ、なるほど、確かに「敦」で見たな!となっとくしちゃいました。
あの時も印象的ではありましたが、むしろ「子午線の祀り」の方がこのセットにはより合っているような気がします。
最後に、影身という名の女性に存在について。
40年前のパンフの表紙、タイトルのわきに、「山本安英の会公演」と書かれているように、当時山本安英さんが影身を演じておられたんですね。
申し訳ありませんが、失念しておりました。
そうそう、「夕鶴」のおつうなどを演じておられた女性で、この影身は山本さんのために創られたような女性なんですね。
神秘的で、何とも言葉では言い表せないような特別な雰囲気の女性=影身だったという記憶があります。
この印象を持ったまま、今回の影身を観ると、、、「ちょっと違う・・・」、、、という印象になってしまうのかもしれません。
むしろ、「山本=影身を知らない方が今回の影身はしっくりくるのではないか?」そうな気がします。
40年前のパンフを観ると、錚々たるメンバーによって、並々ならぬ気持ち・心を込めて創られたお芝居だったのだなぁ!と思わずにはいられません。
当時、お芝居というものをあまりよく分かっていなかったとしても、これだけ印象・記憶に残っているのですから、観た価値のあるお芝居だったんだと思います。
今回の「子午線の祀り」とも併せて、ずっと記憶に残っていくんだろうなぁ。。。。。