今日1本目観劇しました。
「ハツカネズミと人間」 @シアターグリーン Big Tree Theater でした。
時代背景が1930年代、大恐慌時代のアメリカということもあって、なかなか重いテーマの悲劇。
現代につながる貧困に対する問題提起とでもいえるかもしれない物語でした。
舞台を観ていると米国の広大な草原、農園の光景が目に浮かぶような、そんなクリアな観せ方が好感をもてました。
貧しくても、日々を生き生きと暮らしていく農民の姿が美しかったですし、その裏側にあるであろう悲しさも描き出されていたと思います。
なかなかの秀作!それが観終わった後の第一印象でした。
でも、やっぱり悲劇って、、、、気分が落ち込みますね(^^;)
私が好きな中世イギリスの農村地帯の人々の暮らしと、その時代から300年ほど後のこの時代の人々の暮らしに本質的な差がないことにも驚いてしまいますね。
1930年代、機械や銃が広まっても、農村で日々暮らす人々の生活は、、私のイメージとして、、大きく変わっていないんだなぁ。。。って思いました。
特に美しかったシーンは農民たちが集まって豊饒祭(?だったかな??)のお祝いをしているシーン。
農場の娘の歌うアメージング・グレース、、、、圧巻でした!
このシーンの美しさはちょっと簡単には観られないほどでしたね(^^)
カラオケでは、私の持ち歌でもある、この有名な、そして美しい歌を、この娘は、まるでオペラの1シーンのように歌い上げたんですね!!
マジ感動しちゃいました!
そうそう!!ミレーの農民画のように美しかった!と言えばイメージわきますかね(^^)/
このシーン後で聞いたところ、この舞台のオリジナルのシーンだったようです。
この娘のために用意されたシーンだったんですね。
いいシーンを用意してくれましたね!!
このシーンで終幕ならば、この舞台すっごくいい気分で終われたんですけどね(^^;)
ですが、最後は悲劇で終わるこの物語はまだまだ続きます。
どんな悲劇だったのかは、もちろん公演がまだあるので、ここでは書きませんけどね。
この舞台には、私の応援しているアイドルユニットカンシャクノヒナのメンバー、中村澪(アイドルとしては「なづ季澪」:おりょん)ちゃんが出演しています。
歌上手いなぁ♪とは思っていましたが、、、って、アイドルとしても歌ってるんですから、当然かもしれませんが、、、いや、そういうレベルじゃなくマジ上手かったです!
そう、上記のアメージング娘の役がおりょんちゃんだったんですね。
女優としての経歴は、知り合って日も浅い私はよく知らなかったんですが、それなりにあるようで、今日の舞台を観た限りでいえば、私がどうのこうの批評できるよなレベルより遥かに上のレベルですね。
アイドルのとしての顔しか知らなかったですが、、、女優としては一流ですね。
表情の作り方、感情の入れ方、発声、何をとってもある意味完成したかんじでした!
あとは何かのきっかけがあればいつブレークしてもおかしくないでしょう。
まぁ、、、俳優さん、女優さんこのレベルにいる人はたくさんいますからねぇ。。。。。
皆成功してほしいですけど、名が知れるのはホンの一握りの人達だけですから。。。。
この舞台では、おりょんちゃんに限らずキャストさん皆レベル高かったですね。
主役二人のやり取りには本当にこんな風に話をしながら生きていた人がいたんじゃないか!?って思えるように感じましたし、黒人の厩番の悲哀も心にしみるように感じました。
ホントに観応えがあったなぁ!!!
この舞台を観て、人間もハツカネズミもほんのちょっとのはずみで命を落とすこともあるものだって、、、、なんかそんな風に思えたし、、、
ほんの少しの躓きで人生を棒に振ることもあるかもしれないなぁ、、、とも感じたし、、、
何よりそのつまずきが人と人との関係を大きく変えちゃうこともあるんだろうなぁ、、、、って想像できちゃうよね。
道端で躓かないように気を付けないとね!!
明日(8/4)まで、池袋のシアターグリーン Big Tree Theaterにて上演中です。
もう一度書きますが、おりょんちゃんのアメージング・グレースのシーンを観るだけでも劇場に行ってみる価値ありますよ!
そして、秀作演劇を堪能したい方!是非足を運んでみてくださいね(^^)/
余談ですが。。。。。
終演後おりょんちゃんに会ったんですが、「辛口コメント」期待されちゃって(^^;)
期待されるのはうれしいけど、おりょんちゃんのレベルの女優さんに「辛口コメント」できるほど私のレベルはないですよ。。。
まぁ、確かに少しは齧ったことがある程度の経験はありますけどね。
それさえももう40年以上昔のことですから・・・・・
あれだけ圧巻のシーンで舞台の中央に立っていられる女優さんに、主演ではないにしてもね、そんな畏れ多いですよ!
あ、、、でもね、アイドルやってるときのおりょんちゃんとは違う一面が見られて嬉しかったし、少し、、、、いやいや少しなんてもんじゃなくて、見る目が変わっちゃった(見直した!?)のは確かだね!
(今までどんなふうに見てたかは聞かないで!!)
これからもカンシャクノヒナよろしくお願いしますねm(u_u)m
更に余談ですが。。。。。
あの若奥さん、、、「危ない人」ってことになってたけど、本当は、、、ホントに寂しい人だったんじゃないかな?
映画にでる話とかどう考えても胡散臭い話だよね。
たぶん自分でもわかってたんじゃないかな?
それでも現実の自分の姿を見て、どうしても信じたかった、今の自分から逃げたかった、自分で自分から飛び立ちたかったんじゃないかなぁ。
最後、、、悲しかったね。。。。。。
でも、あれで、ある意味救われたのかも。。。。。。。
もひとつ余談ですが。。。。。
やっぱりお芝居は Happy End がいいなぁ(^o^)