がんばって涼しい顔した経験‥ | 比翼連理 ~執事の愛が重い件~

比翼連理 ~執事の愛が重い件~

当ブログは、年の差11歳の主従が送る日常の風景。ネグレクトの母から赤子の私を引き取り育ててくれた付き人の白侶(ハクロ)は、その美貌と優雅さで見る者を虜にする外面の良い悪魔。そんな彼のドス黒い“本性”を主人ならではの目線で書き綴るノンフィクションです。


麻酔なしで指を縫った



今年2月の話である


修行中の若いのが
好奇心から飾り太刀を抜刀し
挙げ句の果てに
落っことすという出来事があった



飾り太刀といっても
鞘に所持許可証まで貼ってある
真剣だ

本当に落として欠けでもしたら
笑い話にもならない

今の子に弁償できる金額ではない
滝汗滝汗滝汗



あの時の私の動きは速かった




咄嗟にヤバいとは思ったものの

脊髄反射で
刀身を掴んでいた



総重量1.3㌔ちょいある
飾り太刀である

約1.5㍍の高さから
自由落下で落ちるとして
重量増加は6~7㌔


刀身を握れば落とさずに済むが
指は
間違いなく切り落とす




瞬間、ざわめく家人達

だが
さすがに誰も動けなかった(笑)

今思えば彼らはあの時…


やば!坊ちゃんに傷を付けたら
立花様に殺される!!!!

てな事を思っていたのだろう
爆笑





結局、太刀は取り落としたw




柄の根元付近を下から掴んだため
刀身がシーソーの原理で下がり

私は右手人差し指の
第3関節に
全治3週間の怪我を負った

※お手伝いさん達は白侶の怒りを買い
後に全治2週間の精神的ダメージを負った



私の出血を見て
すっかりビビってしまった
若い連中を宥め、

病院に行くまでもないと
白侶に縫ってもらったのだが……


俺「麻酔は?」

あるわけないでしょう…
酷くねぇかww?


申し訳なさげに
しょぼくれる若者の手前
涼しい顔して
大人しく縫われていたが──

    

チクチクと針が刺さる度に

クソ痛かった

ムキームキームキー