過ぎ逝く時の中で、
君の姿を追いかけた..
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170306/17/minamina-0504/d2/97/j/o0960063913883773641.jpg?caw=800)
あの日の君を、忘れはしない。
『もう一度君に逢いたい..』
時を越え行く想いがある。
あなたと二人で行けるなら、
私は何度でも、
生まれ変われる..
何度目かの『愛しています』は、
とてつもなく胸に響いた。
満足そうに細められたら瞳が、
切ないくらい、
愛しいと思った。
壊れ物を扱うような繊細な指。
私だけを追い求める、冷たい眼。
感情の薄い、表情の読めない顔。
たまに見せる悲しみを含んだ笑顔が、
胸を締め付ける。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170306/17/minamina-0504/78/00/j/o0960063513883773666.jpg?caw=800)
こんなに泣いたのは───あの時以来だ。
涙が溢れて、止まらない。
拭いきれず零れるそれは、
どんな意味を持つのか。
愛されることを望んだ子供時代。
愛されることを望んだ、前世の自分。
誰の愛でもいい、
私を受け入れてくれる相手なら・・・
でも、いざ愛されてみると───
どうしてそこまで、
愛してくれるのか分からない。
分からないから、
何て言えばいいのかも、分からない。
『あなたを愛しています』
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170306/17/minamina-0504/0e/7f/j/o0960048213883773689.jpg?caw=800)
本当は、ただ一つが欲しかった。
きっと、
ずっと手に入れていたのに・・・
その言葉を聞くのが、怖かった。
いつも傍にいてくれる。
愛してと願いながら、
「愛して」と囁きながら・・・・
400年間、その声を聞かずに来た。
一度でも聞いてしまったら、
何度転生しても、
どんな運命に出逢っても、
もう・・・
白侶しか───
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170306/17/minamina-0504/30/6e/j/o0960035913883773720.jpg?caw=800)
愛せないと分かってた