我が家の小姓の朝は早い
主人よりも遅く寝て
主人よりも早く起きるのは基本
休日、自分の時間など
殆ど無いのが執事職
加えて
うちの白侶の場合
・主人の仕事に於いては
「指南役」
・日常生活に於いては
「世話役」
・身辺警護に於いては
「護衛役」
まで兼ねている
殊更
自分の時間など皆無である
それでも、彼は言う･･
坊ちゃんのお世話は
私の“趣味”です！
と
はい、おバカ～
私は
自分のしたい事をしているだけです‥
大切なペットの世話くらい
誰だってするでしょう‥
と、言い切られて
鼻で笑われた私は
彼の一応主人である
基本的に
↓愛が重苦しいこの男↓
白侶とは私が生まれた時からの
長い付き合いだが
ハイスペックで合理主義な割に
変なところで不器用な彼は
愛情が歪みきっている
嗚呼、久し振りですね…
二人きりのこの時間
坊ちゃんとゆっくり
お話しする時間も取れなかった
ここ最近を思えば
プライドの高い貴方が
身動きも出来ず
私の手を待つほかない
今の状況は──
なんと素晴らしい時間
なのでしょう！！
悦びで
身震いがします！
･････この男は、
きっと介護職に向いている
バカだけど。。
立つのもツラく
痛みに耐える私の姿が
そんなに嬉しいのか
クソ執事
普段は表情筋死んでるくせに
やっとオモチャが
手元に帰って来た時の
子供みたいな表情で
笑っていた
甲斐甲斐しいのは有り難いが
その分─
距離が近い！
暑苦しい！！
これまで以上に鬱陶しい！
さすが
ハイスペックだけど
サイコパス執事
ヤレヤレだ
┓(￣∇￣;)┏