【今朝】
白侶の夢を見た。
いつも側に居るから、彼を夢に見るのは珍しい事だった。
夢の詳細は覚えていないが、兎に角───「白侶がいない」───という内容だった。
「いない」というのは「私の側に」という意味で。
夢自体は、『白侶が私じゃない誰かと一緒に歩いている夢』だった。
しかし私は、その『誰か』の顔も知らないし、白侶の姿も直接見た訳じゃない。
説明しにくいが、
“感覚だけが伝わってくる夢”、とでも言うのだろうか。
『川を挟んだ対岸を、
私じゃない誰かの側で、
いつも私にするように、
甲斐甲斐しく面倒を見ている』
という、感覚だけが伝わってくるのだ。
殺したくなるだろう?あのバカ
私じゃない奴の荷物を持って、
私じゃない奴の「いつもの定位置」に立って、
私じゃない奴に笑ってる。
正直、白侶の笑った顔なんて怖くて想像もしたくない!
にこにこ笑う様などは「ホラー」以外の何物でもないだろう。
でも!!
ムカつく。^_^
────あの夢の中で。
もしも私に、大木を持ち上げる力があったなら・・・・・。
私は間違いなく、白侶の顔面にぶん投げていただろう!
『この、クソッ!!!』
と、言わんばかりに。
まぁ、白侶の事だから?
そんな事をしようものなら────
後生大事に護っていやがる「何処の馬の骨とも知れない奴」の為に、
その冷眼を私に向けてきただろう。
・・・っつか、そんな顔されたの時点で俺あいつの主人じゃなくね?
あながち、外れてもいない私の予想。
正直、正夢になりそうなこの感覚・・・
白侶にそんな目を向けられたら、自分は果たして、立ち直れるだろうか?
想像してかなり心が折れた。orz
“イライラ”を通り越して「絶望」しかない・・・
────でも、その夢が私を怒らせたのはそれだけではない。
夢から覚める直前の事だ。
私は、何を聞いたと思う??
「貴方は、孝姫殿を選んだではありませんか..」
はぁ???
夢から覚める直前。
私の耳には確かに、そう届いた。
────お陰で・・・
最上級のクソッ(怒)!!!
叫んだと同時に自分は、
左手で畳を殴り付けて目が覚めた。
実際、「最上級の」と叫んでいたは定かでないが(笑)
少なくとも、
怒声を上げて畳を殴ったのはガチ!www
きっと自分は、この時まだ、高を括っていたのだ。
あれは夢だと。
しょせん夢だ、と。
その後、自分が言い放った一言で、
取り返しが付かない事になるとは、思いもせずに・・・・・・・