今日、22日の水曜日は移動日である。さよならマイアミ。雲の上にも雲の下にも青い空。
学校で、トランスジェンダーや同性愛者の子どもたちがいたら、子どもたちへの配慮をしましょうねと州からの通達のようなものはあったとしても、学校で校長先生が「そんなの認めねー!」と言って、結果として子どもさん本人が傷つくということはよくあるとのことでした。
翻って日本。大阪府下のそれなりに名の知れた私立高校から、10月に実施する教員向けの人権研修の講師に来てくださいとのお話をいただいていました。
学校での取り組みというのはとても大切で、今年の4月末に文科省も国公私立問わず学校での性的少数者への配慮を求める通知も出したところでした。
が、担当の先生から、「校長のストップがかかったのでキャンセルしてください」との電話が事務所にあったそうです。
「うちの学校で同性愛の話なんてアカン」という理由でストップなのでしょうかしら。実はこういうことは前にもありました。同じく大阪府下の私立高校でした。
担当の先生が打合せに来られたときは、「うちの学校は進学とか重視するので京都大学出ていて弁護士という経歴だから大丈夫だと思います」とおっしゃっていて、同性愛者の話をするのに経歴が大事というのは残念だなと思う反面、それでも話ができればと楽しみにしていました。
校長先生は「同性愛者なんて!」と思ったのでしょうか、いやはや。もしそうなら、真正面から自分の素の部分を否定されますと傷つきますね。「差別されてる」という実感。忘れていたつもりでも、懐かしいほどに簡単に心と体に思い出されるツラい感じ。
この学校にも、同性愛者、トランスジェンダー、バイセクシュアルそのほか、性に悩んだり、考えたりしている生徒さんがいると思います。そんな生徒さんは、その悩みが学校で明らかになったとき、あるいは悩みを打ち明けたとき、校長先生は「うちの学校にはいらない」「治せ!マトモになれ!」って言うのかしら。
そのとき、周りの先生方やお友だちが、その子を支えてあげますように。
学校というのは、本当にそれぞれです。かたや大阪府下の公立高校ですが、正直そんなに有名な学校ではないですが、今度、教員向けの人権研修の講師をお願いされていました。
ところが、せっかくだから生徒も参加させてください、ほかの高校の教員も参加させてくださいと話が広がって。少し前の僕は、「そんなワタクシ、たいしたことないんで」と、話が広がることに逃げ腰だったかもしれないのですが、マイアミの青空にすっかり感化されて、「あかん!これといった話をしなきゃ!」と気持ちが盛り上がります。