2022年に放送されてとても話題になったドラマ"silent"。
私、この年末にやっと見ることができました!
リアルタイムで視聴してなかったけど、ものすごい話題になってるな…と思ったので見てみようかなと思ってたけど、すごく良さそうなドラマだから初回からちゃんと見たいと思って。
2022年の年末に一気にTVで放送してたけど、やってるのに気づいたのは5話とかなんか途中…(泣)えー、せっかく全部見れるチャンスだったのに…とかなりがっかり。
そんなこんなで今までずーっと見られてなかったんだけど、先日たまたまTVerで2日置きに配信が始まったことを知り、念願かなってついに!初回から無事に見はじまることができた。
そして最終回を、年末の朝視聴。
無事に完走!
みんな優しいな。優しい人しか出てなかった。それぞれの登場人物がみんな優しすぎて、良かれと思って個々が相手を思った行動をしちゃう。あろうことかそれで傷つく。その連鎖…切なかった。
でも実際に生きてる毎日ってそういうことがよく起こる。
日常はドラマではない。けれどもこのドラマのような何気ないことが、誰しも生きていると頻繁に起こっているのは事実だと思う。
この作品では主人公の2人・佐倉想(目黒蓮)と青羽紬(川口春奈)がかつて高校時代普通に話して意思疎通もできていたのに、ある時から想は“聞く”ことがだんだんできなくなっていった。そのことから紬とのコミュニケーションはおろか、関係自体を遮断。佐倉くんの親友の戸川湊斗(鈴鹿央士)とも距離を置くようになって…というはじまり。
その8年後がメイン。想を大好きだった紬と湊斗は付き合うようになり、ある時再会した想は音のない世界に生きていて、桃野奈々(夏帆)と歩いていた。
この後いろんなことが起こるわけです、11話にわたって(笑)
いやー、評判通りすんごくおもしろかった!!
紬は本当に健気で強い女の子。自分はどう思うか。相手は?私はこうしたい。相手がもし嫌じゃなかったら。自分の意思だけで突っ走らないのがすごい。私は佐倉くんとコミュニケーションを取りたい。だから手話も学びたい。シンプルにそう思えるの本当に素敵だと感じた。
主成分が優しさでできている(ってスゴい表現だよね!感動した!!)湊斗は、ある時その優しさゆえに紬から離れる判断をした。この回の終わりが、私は最初にかなり泣けた時だった。なんでそうなるんだ!と。でもそこがよかった…手話教室を紬に教えたのも湊斗だし、ほんとにこいつ何やってんだ(=好きな人たちのことを心から想う、なんていいやつなんだ!)と思うところがたくさんあったけど、そんなの主成分が優しさなんだからしょうがない。
そして、佐倉想なんだ問題は(笑)。相手を思いやりすぎて自分から紬とは離れていった…それが優しさだと思ってたから。でもそんなの違うんだな。想の記憶にずっといる過去の紬に捉われることなく、今の紬と向き合おうと決めてから彼の成長が見られました。だけど、それでも想の中では一生懸命考えてやったことだから責められないけど、なんか切なかったよ。
silentというタイトルだったし、話中は随所で手話でコミュニケーションをとるシーンがたくさんあった。テーマは“聞こえない”人と“聞こえるのが普通”な人のやりとりに重きを置いていたけど、伝えたいのにうまく伝えることが難しいっていう場面は私たちの日常でたくさんある。そんな中で、どんな人とも如何にスムーズにコミュニケーションをとるか、そしてわかり合いたい人とは気持ちよく意思疎通ができたらいいよね。そんな話にもなってるんじゃないかなと思った。
そのために、それぞれの人による性格や、日頃心がけていることや、相手を思いやる気持ち。自分で努力したいと思うこと。そんなことを少しずつ静かに各登場人物を通じて見守り、自分の中でもいろいろ確認することのできた、とてもいいドラマでした。
8年という期間は短いようで長く、全ての人がみーんな同じように時間を経ているのに、こんなにも人によって違うんだな…と、当たり前のことを当たり前に感じたんだけど、それもまたこのドラマ見ててよかったこと。
次回もドラマsilentの話、もうちょい続けます。
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