映画『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』について書いています。

 

 

 

なんか、自分の中でもちゃんと思ったこと残しときたくて!…と思って思うままに書いてるけどほんとに長くなっちゃった。でもそれだけ心が動いたってことだからね。悪いことでは決してないのよね。

 

 

 

今回は映画の内容によりフォーカスして書いてみます。ネタバレもあるので、ネタバレ嫌な人は映画を見てから読むといいかも。

 

 

 

 

 

Whitneyってすごく真面目で素直な人だったんだなぁと思った。そして普通の人であることも忘れたくなかった人なんだろうなと思った。

 

「私は売れた。白人からも愛される初めての黒人アーティストになった。でも私は家族を持ちたいの。」というね…なんて正直な願いなの!

 

 

自分の新しい曲を制作するにあたっては、まずその時の自分の心情を投影した曲をあえて毎回選んでたんだなぁとわかった。そんなシーンも映画には出てきていて、たくさんあるデモテープを「これは?」ってClive Davisに1曲ずつ提示されて、ほぼほぼ直感で「これはダメ」とか「これがいいわ!」って選曲してた。まさに天性+感性で音楽をやってる人らしいなと思った。

 

まぁ音楽家なんだから感性を研ぎ澄ませないことにはしょうがないわけだけど、私生活も含めて、音楽をする自分自身を作っているってことを、自分が歌う曲で体現していたっていうのは、生きることは歌うこと、そして“自分らしく”歌うことを大切にしていた彼女にとって、どうしても24時間365日休まることはなかったのかもしれない。

 

だからこそドラッグの話なんかにも繋がっちゃったのかなぁ…と思った。

 

真面目だったからこそ、うまくいかないことや悩んだ時に寄りかかれるところがほしかったのかもしれない。自分が売れていくにつれて、お父さんはじめどんどん周りも変わっていって、純粋に結婚をして子供を産んで健全に育てるという純粋な願いからは皮肉なことにかけ離れていった現実。自信を持って堂々と歌う姿とは裏腹に、そんな現実に実はすごく心細さを覚えていたように見てとれた。

 

 

この心細さについては、私には2つ印象的なシーンがあったと思う。

 

 

1つは、旦那のBobby Brownが朝帰りをしてきた時(本当にひどい旦那だよ…がっかりしたよマジで!)朝から大喧嘩をし、Whitneyが生まれて間もない子を抱いて部屋の隅で小さくなっていたシーンがあった。その時(おそらく)聖書の一節を自らに言い聞かせるように唱えていたの。

 

このシーン見た時私めちゃくちゃショックだったな…。

 

小さい頃からママの指導で教会音楽をやっていた彼女にとっては、おそらく聖書は生きる礎であって、だからこそこんな時、そこに助けを求めてたんだなぁって思っちゃって。

 

 

もう1つは、最後の方のシーンだったんだけど、低迷期から復活を遂げたWhitneyがGrammy Awardsの前日、ホテルで、娘にはハチミツを買いに行くと言って部屋を出てきて、ホテルのバーでしばしひとりの時間を過ごしていたシーン。

 

その時バーテンが「あなたは素晴らしかった。今でもあのステージは覚えていますよ」って率直な感想をWhiteneyに伝えた時、彼女はホッとしたのと純粋に嬉しかったんだろうなと思った。それまでいろいろと叩かれ続け、Rehabもやって、精神的なダメージからもやっと復活してきたときだったから。実際にこれは驕りです、って言うバーテンに、ありがとうって言って、そっとチップを置いて席を立った、というところに、心から嬉しかったんだろうなって気持ちを見た気がした。

 

けれども、ちょうどその時、ホテルにAlicia Keysが入ってきたのです。

 

彼女の姿は見えなくてもとにかくそれで周りの人たちがざわついた。そこで彼女はAlicia Keysという名前にやたらビビっていたのです。これもまた印象的なシーンだった…。

 

世代交代というのかなんなのか。その当時上り調子だった(のであろう)Alicia Keysという新しいライバルの存在に怯えていたのかななぁと。これもまたショックだったわ…。

 

 

ちなみに映画では出てこなかったけど、前回書いたMillion Dollar Billの話。これはWhitneyからAliciaに曲書ける?ってお願いしたみたい。曲書ける?って言われて。書けると思うわ、って答えたって、どっかのなんかに書いてあった気がする。

 

(これ、ほんとにリスペクトし合った関係なのか、ビジネス仲良しなのか…)

 

この時Whitneyがどんな気持ちでAliciaに曲提供を依頼したのかなぁ…って、すごく興味深い。だってあのビビり方結構すごかったから(笑)!

 

もしかしたらClive Davis(クライヴ・デイヴィス)の勧めだったのかもしれない。Aliciaに書いてもらったらどうかな?っていう。

 

 

 

…続きます。(あと1回だけWhitneyのこと書かせてほしい(泣)!)

 

 

 

 

 

 

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