いざ、関ケ原へ③ ~笹尾山強者どもが夢の跡 | 自転車から今日は♪

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坂道の多い所に住んでます。
愛用のママチャリで鼻歌歌うのが大好きです。
小さなおうちでの生活をのんびり綴ってみたいと思います♪

夏草や兵どもの夢のあと

 

こんな句を思い出さずにはいられない

関ケ原古戦場 決戦地あたり

 

 

 

 

 

開戦の烽火をあげた黒田&竹中陣のあった

岡山(丸山)から

石田三成、東左近の陣跡のある

笹尾山に向かって歩いていきましょう

 

 

 

 

開戦の烽火をあげた岡山(丸山)は

竹林あり、小川あり、池ありと変化があり

爽やかなウォーキングを楽しむことができました。

 

 

 

 

歩道も整備されているので

とても歩きやすいです

 

 

 

 

 

 

山を下りるとのどかな田園風景がみえてきます。

 

関ケ原って、なんとなくどこまでも原野が広がっている場所

ってイメージしていましたが実際は盆地

 

予想よりこじんまりしていて、

敵の陣営がすぐ近くにみえるし楽勝♪

 

と思ってたのですが

歩いてみると想像以上に広かったです^^

 

 

 

 

 

 

決戦地

 

 

 

石田三成の本陣のあった笹尾山のすぐ目の前にあます。

 

ここは東軍についていた

豊臣恩顧といわれていた大名たちが

笹尾山に攻めかかり、

 

三成方の島左近をはじめとした武将たちとの

激しい戦いが繰り広げられた場所です。

 

石田隊は善戦していましたが

味方と思っていた松尾山にいた小早川秀明が

西軍の大谷吉継を攻撃したことで流れはかわります

 

 

東軍が西軍の三成隊を撤退に追い込む

 

名前の通りのガチで熱い古戦場です

 

 

 

 

 

 

 

 

島左近陣跡

 

 

太陽を背にして島左近の存在感

 

むっちゃ強い人キターーー!!

 

歴史に疎い私でも

 

うわ~ 左近いる~!!

と歓声をあげてしまうw

 

 

 


 

 

そしてこの柵、

 

大河ドラマなんかでよくみるやつだ!


 

 

 

 

 

隙間から覗いで

 

敵が攻めてきたぞー!

 

と言ってみたり、柵の間から

鉄砲撃ってみたり

 

 

馬防柵っていうのね

 

 

 

 

そして私も…

 

間から覗かずにはいられない♪

 

 

 

 

 

 

 

いざ、笹尾山へ

 

 

 

 

 

 

なんだか薄暗い道

 

 

そして笹尾山にはサルが出没するらしい

 

 

 

 

 

 

三成陣跡のある展望台に続く道は

もひとつあって、本来はこちらを通るみたい。

ちゃんと舗装され手すりもついてました

 

(↑帰り道で気づく)

 

 

アザミの花も咲いていました。

 

 

 

 

 

関ケ原はあちこちで美しい野の花々を

みかけましたが

 

笹尾山に咲いていたアザミは

キング・オブ・関ケ原フラワーな風格

 

もちろんアザミもありました。

 

でもアザミはたった一輪背筋を伸ばして

大輪の花をつけていて

 

大一大万大吉の旗の下に続く

道のすぐ脇で咲いているというところに

妙に心が動きました。

 

 

道行く人はみなこのアザミに目を奪われ

 

 

こんなに見事なアザミはじめてみた

 

とか

 

みてみて、すごい綺麗

 

 

と口々にその花の美しさを褒めていました。

 

 

 

 

 

 

 

石田三成本陣です。

 

『SHOGUN将軍』の作者ジェーイムズ・クラベルは

石田三成を農民から太閤の小姓となり

五大老になり、虎長を排除しようとする敵役

 

という描き方をしています。

 

 

虎長(家康)贔屓の秀吉の正室

北政所(ドラマでは大蓉院)は

 

 

石堂(石田三成)が本当に恐れているのは

そなたに流れる美濃原の血じゃ…

 

 

と虎長に言っていて

SHOGUNになるべき人は貴方のような人なのだと

家康も源氏の流れをくんでますってことで

これをドラマでも踏襲してます

 

これは三成の密かなコンプレックスという形で

伏線になっていて

 

クライマックスで細川ガラシャこと鞠子が

 

「私は踏みつけられる小作人ではございません」

 

と石堂にだけにわかるのような

強烈な皮肉で煽っていきます。

 

 

 

 

 

 

笹尾山の上までのぼってきました。

 

旗の向こうのみえるのが

吉川広家、毛利秀元らがいた

南宮山です。

 

彼らは合戦当日動かなかったんですよねぇ

 

 

 

 

 

展望台の案内図を撮ってみました

 

陣営全部見えます。

 

松尾山に来てほしかった毛利輝元は大阪城

 

彼の本業(?)は軍事ではなく事務担当

慣れない指揮をとりながら

 

松尾山から小早川秀明がおりてくるのがみえ

すぐ下にいる盟友の大谷が崩れていくのがみえ

まったく動く様子のない味方の毛利、吉川隊がみえ

退却していく島津隊も全部みえてしまう…

 

 

信じていたものが目の前で崩れていくつらさ

 

 

 

 

 

笹尾山でアザミの花を目にした時

ふとスコットランドの国花がアザミで

あることを思い出しました。

 

その由来は侵入してくるヴァイキングが

アザミの棘を踏んでそれに気づいたスコットランドの

兵隊が気づいて多くの命を救ったという逸話があり

 

このアザミの花も数百年経過した今も

笹尾山で主君を守ろうとしているのかなと思ったり

 

 

そして何より

 

俺に触れるなといった風情の

アザミはどことなく石田三成さんに似ていませんか

 

ちょっとトゲトゲして人を寄せけないのに

なんともいえない魅力がある。

 

雑草と呼ぶにはあまりにも端正なお顔です

 

 

たくさんの史跡をみてきましたが

私はこのアザミの花が一番心に残りました

 

 

 

 

 

こういう気持ちを俳句にできたら

どんなにいいでしょう

 

”国破れて山河あり”

 

 

昔の偉い人の詩を拝借し

次は「開戦地」方面に向かって歩きます