レイ・ブラッドリ『ウは宇宙船のウ』③ ~駆けまわる夏の足音 | 自転車から今日は♪

自転車から今日は♪

坂道の多い所に住んでます。
愛用のママチャリで鼻歌歌うのが大好きです。
小さなおうちでの生活をのんびり綴ってみたいと思います♪

 

 

レイ・ブラッドベリの短編集

『ウは宇宙船のウ』の最後におかれたお話は

『駆けまわる夏の足音』(原題:The Sound of Summer Running)

という物語

 

マーク・ジョンソンはこの小説を読んで

『The  Sound of Summer Running』というタイトルそのままな

アルバムを作られたとかで

 

マーク・ジョンソンさんといえば

ビル・エヴァンス様の最後のトリオのベーシストでほほぉ~となり

 

このアルバムでギターやってるパット・メセニーさん

私の推しピアニストのブラッド・メルドー様とコラボってた

人ということでで何っ!?となり

 

これは是非とも取り寄せねばとポチらせて頂きました。

 

今日はこちらのアルバムから

『Summer Running』って曲をご紹介しますね

 

 

 

 

マーク・ジョンソンのアルバムとレイ・ブラッドベリの短編集

 

小説を読み比べながらなるほどね~と思った箇所を

どうやって纏めようかなと思っていたところ

コメントが入ったんですよ

 

それは、ブラッドベリの小説が好きという知り合いの言われるまま

本を読み、タンポポのコーヒーを飲んだり、実際にタンポポのコーヒーを

作った記憶がある。

 

それがブラッドベリからきているものかは、今となっては

確証はもてないけれど、タンポポコーヒーとブラッドベリは

自分の中ではセットになっているって仰るのね

 

あーこれは『たんぽぽのお酒』って小説のことを言ってるなー

って思いましたねー

 

タイトルが素敵で、密かに私も気になってたんですよ。

ちょっと調べてみると、『たんぽぽのお酒』に登場する主人公

ダグラス君という少年なんですが、『ウは宇宙船のウ』の最後の物語に

登場する男の子もダグラス君っていうのね。

 

おそらく同一人物。

 

少年の日のレイ・ブラッドベリなのだと思います。

 

 

 

 

一応、今回はSF小説を知らない初心者がSFを読んでみた

 

といのが趣旨なのですが、『駆けまわる夏の足音』

SF短編集『ウは宇宙船のウ』の中に入ってる物語なのに

宇宙もロケットも登場しないの

 

輝く夏のはじめ、少年が店の靴屋のウインドウに飾れたテニスシューズに

魅せられて、来る日も来る日もその靴を見るんです。

 

文脈からその靴はスニーカーなのかなと思うのだけど

少年はこの靴を履いた時の自分を想像するんですね

 

自分のお小遣いで憧れのテニスシューズを買おうとするのだけど

あと少しだけ足りない。

 

そこで少年がとった行動とは…

 

というのが『駆けまわる夏の足音』あらすじ

 

非SFです。

 

ブラッドベリは『ウは宇宙船のウ』のはしがきに自身の少年時代を振り返り

 

星を見ていないときには、テニス・シューズの古いのや真新しいのはいて走り、その途中、木にぶらさがってブランコをしたり、湖で泳いだり、町の図書館の中を探し回ってまわっては恐竜やタイム・マシンのことを読んだりしたものだった。

男の子らならだれでも、みんなそんなことをしているのだと思う。

この本にはそういう星やテニス・シューズのことが書いてある。

             

レイ・ブラッドベリ『ウは宇宙船のウ』はしがきより

 

 

『ウは宇宙船のウ』に登場する主人公たちは、少年の頃に思い描いていた

夢の続きのような物語が多くて、SFではない『駆けまわる夏の足音』もまた

ブラッドベリにとっては外すことのだけないSFのブロローグだったのかもしれません。

 

 

 

私は女の子として育ちましたが、弟がいて、息子がいましたので

家には同じくらいの年頃の男たちが遊びに来ていていました。

 

時代は違うけれど次から次へと彼らが夢中になる遊びは

ブラッドベリの星の話からテニス・シューズの話にかわるくらいの振り幅で

変わっていきましたので、やっぱり男の子って同じなんだなぁと

懐かしい気持ちになりました。

 

そしてこの短編を全て読んでみますと、妻の立場でみると

なんでそんなことするのよなあの謎の行動のルーツは

ココにあったのかぁ と腑に落ちるのでした

 

 

 

 

SFではないけれど『たんぽぽのお酒』も読んでみました。

 

これもいいですねぇ

うまく説明できないんですけど琴線にふれました。

 

やっぱり初夏の物語で、タンポポを集めて瓶にいれて

お爺さんと一緒たんぽぽのお酒をつくるというノスタルジックなお話

 

SFやめて、こっちの古き良き時代の

ノスタルジック・ルート行きそうなんですが 笑

 

(↑脱線しそうになる自分を必死にこらえてます)

 

 

 

彼の本を読みますと、初夏の風を感じたくて、

ついフラフラと外を歩きたくなってします。

 

はぁ~

 

少し汗ばむけど、外の空気は気持ちがいいねぇ

 

さわやか~