谷崎潤一郎『細雪』のお花見コースをウォーキング
シリーズ3回目になりましたが、今日は途中下車して
d9nchan202さんブログをリブログさせて頂きます。
前回の私の記事で紹介した
円山公園の祇園の夜桜を受けての、上級者コース
地蔵禅院の枝垂れ桜のレポートです。
実はd9nchan202さん
私が細雪のお花見コースを歩くという言葉を受けて
変化球ボールをかえしてくれました。
蒔岡家御一行様が見にいった円山公園の枝垂れ桜には
姉妹桜があって、それが地蔵禅院にあるというんですよね
ブログからお借りしましたがこちらがその桜
樹齢300年
1727年に植樹された円山公園の初代枝垂桜は
こちらの先代の親桜から株分けしたも
ということで祇園の夜桜さんの姉妹桜になるのだそうです。
細雪の蒔岡姉妹に枝垂れ桜姉妹
姉妹繋がりでふたつの枝垂れ桜が並んだら
さぞかし良かったのでしょうが
私が無知だったばかりに素通りしてしまい
本当に申し訳ないっ!
近くまできて地図で確認していただけに悔しいです。
↓祇園の夜桜の意味を知らないでいたことでの悲劇の巻
そしてこちらの神社にはもうひとつ面白いものがありまして
それは蛙さん
手水舎に…
これはなんていのだろう
狛犬ならぬ狛蛙??
先日、J.S.バッハのお誕生日記事で紹介した
ラナンキュラスの花の名前の由来は
葉っぱの形が蛙の足に似てるからですよ~
の記事を覚えていてくださって
ここの神社は桜もあるし蛙もいるぞー
と教えてくれたのでした。
バッハの誕生日直後に決行したお花見でしたので
感激でした。
ありがとうございます。
さて、脱線ついでにもうひとつ
今度は『細雪』グルメネタ編での私のやらかしなのですが…
鯖鮨なんです。
実は谷崎先生鯖鮨が好物なんですね。
もちろん明石鯛の棒鮨とかもお好きなんですが、鯖鮨も
どこからか取り寄せたというエッセイを読んだ記憶があったです。
京都の桜に明石の鯛
細雪にはそんなイメージあって 鯛、鯛、鯛
でいたのですが、なんと京都は祇園の四条にある
『いづう』さんのお店で出している鯖鮨が谷崎先生の
お気にいりの鯖鮨だったよう。
こちら谷崎先生のお孫さんである渡辺たをりさんの書籍からの引用です
「四条まで出かけるんだったら『いづう』のお寿司を頼もうよ」祖父が京都にいるとかならず、「いづう」のお寿司を食べる、と言い出す日があります。「南座で食べるように『いづう』にお寿司を頼みなさい」ということもありました。「いづう」は「一力」から四条通りを越えて、祇園切り通しを抜けたあたりにあります。
私、その場所歩いてたしっ!
しかも京都駅やらデパ地下にもあるというじゃないですか
悔しいなぁ
鯖鮨は『細雪』にも登場するんですよ
それは下巻、四女の妙子さんが奥畑の放蕩息子と遊郭の店で鯖鮨を食べたところ
それが当たって赤痢になって大騒動というエピソードが登場します。
流石にヒロインの一人が赤痢になった食べ物を紹介するわけにはいかないなと
鯖鮨の話には触れなかったのですが惜しいことをしたなと思いました。
これも実話かもしれませんね 笑
鯖鮨が好きで好きで、ついよくわからない場所で食べてしまったら鯖に当たって
大変だったって人がいたのだと思います。
因みに末の妹の妙子さん、旧家のお嬢様なのにいろんな場所に出歩いて
庶民のおいしいものをやら、流行りものやらいろんなものを仕入れてきます。
しかし鯖鮨事件の時ばかりは、だから言わんこっちゃない、
そうやって普段意地汚いことやってるからこんなことになるんだみたいに
散々姉妹たちからディスられるのです。
そして姉たちは、鯖なんて魚は決して食べず、口にするのは白身の高級魚ばかり。
ですから「B足らん」といいながらビタミンB不足を補う注射をうつんですね。
そして鯖鮨にのってる昆布
大阪は昆布も有名ですよね
次女幸子の一人娘が、塩昆布みたいなものしか食べなくなったと心配する
場面がありますが、そういば昆布あったあったと思い出しました。
「夫婦善哉」のなかにも船場のお坊ちゃんが勘当されて
古い二階の窓際で昆布の佃煮つくりながら、老舗の店の昆布に負けないくらいの
出来だぞと行ってる場面がありましたが、船場生まれの住人と昆布というのは
生活に密着しているものなんだなぁと、再読しながら感じました。
おっと話が大分脱線しましたね。
細雪お花見ウォーキング
まだまだ続きます