これが日本標準時だ! | 池袋駅南口の天文計算

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小望遠鏡とデジタルカメラを使った天体観測とExcelでできる天文計算のブログでした (^^;;
新規の記事は書きませんがよろしくおねがいします m(._.)m

情報通信研究機構」に行ってきたわけですが、もちろんいつでも入れるわけはなくて一般公開日に行ってきました。

  「NICTオープンハウス2013

もっとも展示室にはいつでも入れるようです。

  「展示室のご案内

あくまで「展示室」です。近くに行く用事があったら見てきてもいいと思いますが....

それから水曜日に見学ツアーがあるようです。

  「本部見学ツアーのご案内
  
こちらは見学内容に

  ・時空標準技術の研究紹介(日本標準時の決定・維持・供給システム)

というのがありますので「日本標準時発生システム」も見られるかもしれません。

ところで国公立の研究所や試験期間は一年に一回一般公開があるところが多いようです。学生時代お世話になった裳華房さんが一覧表を作られています。

  「【裳華房】 2013年 研究所等の一般公開

中にはなかなかおもしろそうなものがあります。

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今回の見学はラボツアーを主体にしたので展示を見学する時間がほとんどありませんでした。
でもこれだけは見ようと思って早めに行きました。

電磁波センシング基盤技術
  1 最先端技術を支える高精度な時間と周波数の世界

皆さんが毎日使っている日本標準時は NICT の原子時計から作られています。この正確な時刻を支えているのは、30 万年に 1 秒しか狂わない原子時計(周波数標準器)や、人工衛星などを使った地球規模での周波数・時刻比較などの最先端技術です。日常生活や経済産業活動を支える超高精度な時間と周波数の世界をご案内します。

(「NICTオープンハウス2013・当日配布パンフレット」より)

そしてそこには「日本標準時発生システム」がありました。
池袋駅南口の天文計算

JJYもテレホンJJYも117もNHKの時報もこれをもとに送出されていると思うと感慨深いものがあります (^^;;

大型のラックが並んでいました。
池袋駅南口の天文計算

いちばん右側にJST、UTC、TAIの表示が並んでいます。

左側に同じようなラックが三つ並んでいますがこれが標準時発生装置で同じものが三つ用意してあってトラブルがあったら手動で切り替えるのだそうです。

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後ろを振り返るとこんなものがありました。
電話回線による日本標準時送出装置
池袋駅南口の天文計算

テレホンJJYはこの装置で受けているそうです。さんも私もここに接続していたのかと思うと目頭が熱くなります (^^;;

標準電波施設監視装置
池袋駅南口の天文計算

JJYの送信施設のモニターです。JJYの電波のモニターは後ろにある「標準電波受信装置」だと思います。

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今は見学に行ったときの写真やメモを見たりしているといろいろと疑問が湧いてきます。もし来年また行く機会があったら確かめてきたいと思います。

★ 来年の確認項目(1)

・三台の標準時発生装置の間で誤差・相違は発生しないんですか?
・標準時発生装置には「Dual Mean Time Differennce」という名称が付けられていますがどういう意味なんですか?
・いちばん右にUTC(NICT)分配ラックというのがありますが時刻を9時間マイナスするだけなのにこんな大層なものが必要なんですか?
・UTC(NICT)というのはUTCとは別のものなんですか?
・「電話回線による日本標準時送出装置」に12個ついているのはモデムなんですか?
・JJY送信所との間の距離による遅延はどう補正しているのですか。
(2013-12-05 16:41:45)
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・スマホ117と「日本標準時発生システム」の表示を比較する。
(2013-12-05 20:24:11)
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  「銀河鉄道に乗って時計の神様に会いに行く(1)編集
  「これが日本標準時だ!編集

(続く)