スナイパーズストリート99.「野郎……いい気になるんじゃねぇ……」ボヤンは、狙撃手が正面のビルから隣のビルに移動したと思い込んだ。窓から離れていては、隣のビルは狙えない。ボヤンは、RPG-7を肩に担いだまま、窓際に走り、すばやく構えた。イヤホンは外れている。気が散るのでボヤンは射撃時には、イヤホンを外す。照準器に、ターゲットの窓が広がった。「地獄に落ちろ!」