スナイパーズストリート9 | 風の痛み  Another Tale Of Minako
9.

「野郎……いい気になるんじゃねぇ……」
ボヤンは、狙撃手が正面のビルから隣のビルに移動したと思い込んだ。
窓から離れていては、隣のビルは狙えない。
ボヤンは、RPG-7を肩に担いだまま、窓際に走り、すばやく構えた。
イヤホンは外れている。
気が散るのでボヤンは射撃時には、イヤホンを外す。
照準器に、ターゲットの窓が広がった。
「地獄に落ちろ!」