Access Junkie
第1章
プロローグ
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“わたしが、なぜ、ファミレスでバイトをしているか?”
答えは簡単、真治がよくここに来ていると聞いたからです。
ところが、ところが…。
曜日が合わないのか、それとも情報がガセだったのか、真治は来ない。
でも、
今日、やっと会えました。
真治が来たのです。
家族で…ですよ。
真治のお父さんにもお母さんにも会ったわけだ。
ふ、はははは。
お客さんが席を立って、わたしがテーブルを拭きながら、たまたま、外を見たら、外の車から真治が降りてきて…。
もうテーブル拭くのなんか適当。
すぐに戻って、真治のお父さん(…たぶん)に
“何名様ですか?”って…
もう胸がどきどき…。
真治が、わたしに気づいて、“あっ”声をあげたんだけど、
わたしはそのとき、自分の口に指を当てて、“しっ”ってやったの。
一応、仕事中だし、名前かなんか呼ばれたらみっともないし…
そしたら、そしたら…
真治がにこっと笑ってくれたの。
この笑顔がまた…。
それになんか二人だけの秘密がもてたような気がして…
本日、最高!
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陽子は、ブログに記事をアップした。
まだ自分の思いを伝えていない真治に会えたのだ。
気分は、悪くはない。
いい一日だった。
ただ、ブログに設置したカウンターがその気分に水を差した。
本日の訪問者数11人
「ふーっ」
陽子は、大きくため息をついた。
別に多くの訪問者が欲しいわけではなかったが、陽子がブログを始めてもうすぐ2ヶ月。
ページビューは、わずかに445人。
いくらなんでも少なすぎた。
(これじゃ、ただの独り言よね)
真治との間に何の進展も無いときは、それほど気にはならなかった数字だったのだが…
(やっぱり、エロかなぁ?)
陽子は、アダルトブログのランキングサイトを開けた。
“人妻○○の不倫日記”
“OL○○のオナニー日記”
“女子高生の太もも”
ずらっと並ぶエロいタイトル。
(女子高生の太もも…かぁ)
そこに掲載された画像は、予想に反して、それほどエロくない。
見ようによっては、女子高生のごく普通なスナップ写真だ。
それでもカウンターの数字は、けっこう回っている。
(こんなんでいいんだ?)
だが、そう思うのは、早計だった。
よく見れば、そうじゃないものもかなりある。
スカートの中を下から撮った写真。
かなり食い込んでいる。
(パンチラってか…やらせじゃん?どうやってこんな写真撮るのよ、まったく…)
パンチラと称する写真のほとんどは、パンティーが食い込んでいた。
(食い込むって言うか、この子、肉、つき過ぎ)
下から見るとどっちがお尻なのかわからないほど下腹部が膨らんでいる。
むちむちの太ももで股間に食い込んだパンティーも見えない。
(男の人って、こんなので興奮するの?キモいだけじゃん)
“女子高生の太もも”というタイトルだけに、裸はなかった。
(裸じゃなくてもいいのか…。でも、これって女子高生かどうかわかんないじゃん)
さらに適当に女性のブログだと思われるものを開いた。
(おっと、いきなり裸)
セルフと思われるヌード画像が飛び込んできた。
ただ、同じ裸でも雑誌などでよく見かけるヌードとは違う。
なにより、顔が写っていなかモザモザのどちらかだ。
それに乳房もお尻も、さすがにグラビアアイドルのようにはいかない。
(わたしも、やってみるかな…)
陽子は、鏡の前に座って、パジャマを脱いだ。
色は白い。
思い切ってブラを取った。
小さくはないが決して大きくもない乳房。
脇を締めて腕を乳房の前で組んで持ち上げた。
(うう…谷間、小さっ…)
(やばっ。たるったるっじゃん)
胸の谷間よりも組んだ二の腕の太さのほうが気になった。
いや、鏡に映った自分のお腹がもっと気になった。
(他人のこと言えないか…)