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中学になると、わたしはちっちゃかったけれど、体はもう、普通に女だった。
その頃はもう、男は、母ではなくて、わたしに出すようになっていた。
中に出されることはなかったけど、口に出されることが多かった。
男は、それをわたしが飲み込むまで、ずっとわたしを見ていた。
男だけじゃない、母もじっと見ていた。
母は、あいかわらず、わたしをにらんでいた。
でも、どうして…わたしが悪いんじゃないのに…。
わたしは、縛られるのは嫌いだった。
ずっと、母が縛られているのを見てきた。
初めて縛られたのは、中1のとき。
裸にされて、体操座りをさせられた。
縛られたくなかったから、足を開けられれば、足を開いて、腕を持ち上げられれば、そのままずっと腕を上げていた。
男にされるまま、ずっと同じ格好をしていた。
それでも縛られた。
足首と手首を白いロープで…きつくはなかったから、本当は、それほど痛くはなかったんだろうけど、その時は痛かった。
お母さんは、もっと縛られていたけど、わたしは、手首と足首ぐらいだった。
どうしてかわからないけど、わたしは母が怖かった。
男は、わざわざ、母の前でわたしを犯した。
わたしは、あいかわらず…されるまま。
男が帰ると、わたしは、母を避けた。
母もわたしに話しかけなくなっていた。
(いつか…殺されるかもしれない)
本当にそう思った。
男が来ないときも、母とは別の部屋で寝ていたけど、夜中にふすまがあけられると、わたしは、寝たふりをしたまま、じっとふとんの中で聞き耳を立てていた。
母の足音が、どこに向うのか、母が立ち止まるたびに、怖くて、心臓が張り裂けそうだった。