オーストラリアでラクロスはマイナースポーツの一つ。ラクロスって何?と聞かれる事もざらで、その度に「ホッケーのエアバージョンだよ〜」と答えています。これでいいのか?

 

そんなラクロスをうちの双子が始めるきっかけとなったのは、実は通院していた病院での出来事。2回の肝臓移植の上、翌年には拒絶反応も起こり、人生の三分の一は病院で過ごしていたとも言っても過言ではないあの頃、いつも優しい笑顔で迎えてくれる薬局のおばちゃんが、あなたの家の近くには昔からラクロスクラブがあるの、昔はとても有名だったのよ〜、退院したらやってみたら?と教えてくれて、ラクロスクラブにコンタクトを取ったのが今年の頭。

 

すぐにトライアル&試合も混ぜてもらえて、(これは前回の記事で書きましたが)走るのも好きで蝶々を取るのも上手な娘たちはすっかりラクロスが気に入り、毎週通うことに。最初は同じ歳の子がいないので、アンダー13の男女(といっても全員男の子だった)に混ざって練習させてもらっていました。「男の子たち、全然ボールまわしてくれないんだよ。。。」と拗ねながらも練習が嫌とも言わず、むしろ毎週楽しみにしていました。

 

すると、近所で同じクラスのインドネシア人ウィリアムのお母さんにラクロスの話をしたら、彼とそのお姉ちゃんルーシーも練習に来てくれるようになりました。そして5週目ぐらいのトレーニングからもう一人、8歳のインド人女子マヤが加わり、翌週には5歳のアリエルというオーストラリア女子も入ってきて、これで6人に。そして喜ぶ娘たちにさらなる吉報…なんとクラブがこの6人をアンダー8チームとして、専属コーチをつけてくれたのです!

 

専属コーチのディーは子供が大好きなおばちゃまで、もう引退しているけどラクロスとキッズが大好きでたまらない、という本当に感じの良い方。彼女がついてから娘たちも毎週のトレーニングが更に楽しくなったようです。まだキャッチもうまくできないし、ボールを持ってジグザグ走るのも速くはないけど、とにかくみんなすっごい笑顔ですっごく真剣。8歳の青春の1ページです。

 

引き続きクラスの子に声をかけてリクルートしていましたが、決まって「ラクロスって何?」って言われ、なかなかやりたいとまで言ってくれる親子はおらずしばらく6人で続けていました。ところが4週間前のこと。マクドナルドで偶然ソフィーというギリシャ人お母さんに会いました。息子のジャックは娘と同じクラスで仲良しの一人です。そんなジャックに何か習い事をさせようと思っているらしく「キター!」と思った私は、ラクロスに誘ってみました。すると早速トレーニングに来たジャック、超楽しんで継続して来てくれることに。勢いに乗った私は(笑)その翌週、プールで一緒になった中国人のラビーナも誘ってみたら、彼女もトレーニングに来るようになりました。更に先週は娘のクラスメートのビーも来てくれて、そしてうちの末っ子も5歳になったという事でトレーニングに参加させてみました。さあここまで(算数の文章問題みたいになってますが)合計10人!たった二人で始めたラクロスがこの半年で10人になったという…ちょっとお母さん感動だよ!

 

みんなが継続してくれるかわからないけど、夢中になれることがあるって嬉しいし大切。いつかラクロスがオリンピック種目になる日があったら、みんなで出られるといいね!なんて話してます。←気が早い

 

オーストラリアならではの多国籍チーム「パワーショット」の活躍を、これからも応援して下さい。

 

ボールを取り合う双子。ちょっと幽体離脱にも見える。