こうでなければいけない。
というのは、日本がもっと健全だった時代の話です。もちろん、優等生な人生は素晴らしい。安定している。
けれど、今は、容赦ないリストラもあったりして。みんなどこかビクビクしています。
けど、人の適正はどこにあるかわかりません。
お水をバカにする人いますが、思いがけず、40代にして居酒屋で働くようになったら、若い彼女が出来た!という人もいるかもしれません。お金はないけど、楽しい。やりがいがあるとか。
どこにどういう出会いや幸せがあるかわかりません。
8件目に働いた店は「あるばとろす」と言います。ここは、シックな昔からある箱という風情。生ピアノがありました。半年ぶりに銀座に復帰した私には、リハビリ感覚。まぁまぁ、いごごちは良かったです。
普通な感じのママに、年代も幅広く、普通な感じのホステスさんがいる。ゴルフ好きなオーナーが男の親子で店にもたまに出ていたので、全体的にあっさりした落ち着いた印象。客も落ち着いた感じの人が多く、イバリーな客はいません。
まぁ、金持ちの道楽だったのかな??お水臭さはオーナーらにはありませんでした。
そんな中に、○井のデパートオーナーのAさんもいらしてました。清潔感の塊のようなMちゃんが目当てです。すべてにそつがなく好感度100%て子でした。Aさんは、Mちゃんに会えるだけで嬉しいという感じに見えました。ママは下品な会話もなく、淡々と接客しています。
Aさんの奥さんの月のこずかいは150万円なんて話も聞いて、歌舞伎のファン?とか聞いて、あぁ、金持ちはタニマチという遊びがあるのだと知りました。買い物の金は別なんでしょうねー、こういう人たちって。遊行費なのかも。株主とかにもなっているんでしょーねー。たまに、こういうオーナー系もいらっしゃますが、一人では来ないし、雰囲気違いますよね。
とても皆に気にいられていたMちゃんですが、私が店にいる間に、千葉の農家の長男にあっさり嫁入りしてしまいました。これにはビックリしました。彼女はその時、24歳だったかな。
今でも、農家の嫁というのに抵抗ある女性が多いのにです。
きっと、これも純粋な恋愛結婚だったのかも知れませんね。
ここの店のマネージャーは、とかく「人間は感情の動物だ」なんて意味のわからないことよく言ってました。彼も水商売に向いてない男でしたね。私は半年のブランクがあるので、客が思うように呼べなくて、店も平凡すぎて萎えて、半年あまりで、ここは辞めました。
余談として、30代になってからお水に入ったと言っていた唯一、清潔ながらもセクシーな姉さんが、若いほうの社長とデキて?のちに、そこのママになったとか、1件店を出したとかという噂を、ここを去って2年以内に聞きました。「へぇ~」と思いました。
野心て、見た目ではわからないものですね。
みんなそれぞれに頑張ってるというお店でした。ここでも嫌な思いはしませんでしたが、おもしろいとは言えないけど、いろんな意味で勉強になりました。私が25歳の時のお話。バブルはこの3年後くらいです。

「劇漫スペシャルの予告」
金沢京子
というのは、日本がもっと健全だった時代の話です。もちろん、優等生な人生は素晴らしい。安定している。
けれど、今は、容赦ないリストラもあったりして。みんなどこかビクビクしています。
けど、人の適正はどこにあるかわかりません。
お水をバカにする人いますが、思いがけず、40代にして居酒屋で働くようになったら、若い彼女が出来た!という人もいるかもしれません。お金はないけど、楽しい。やりがいがあるとか。
どこにどういう出会いや幸せがあるかわかりません。
8件目に働いた店は「あるばとろす」と言います。ここは、シックな昔からある箱という風情。生ピアノがありました。半年ぶりに銀座に復帰した私には、リハビリ感覚。まぁまぁ、いごごちは良かったです。
普通な感じのママに、年代も幅広く、普通な感じのホステスさんがいる。ゴルフ好きなオーナーが男の親子で店にもたまに出ていたので、全体的にあっさりした落ち着いた印象。客も落ち着いた感じの人が多く、イバリーな客はいません。
まぁ、金持ちの道楽だったのかな??お水臭さはオーナーらにはありませんでした。
そんな中に、○井のデパートオーナーのAさんもいらしてました。清潔感の塊のようなMちゃんが目当てです。すべてにそつがなく好感度100%て子でした。Aさんは、Mちゃんに会えるだけで嬉しいという感じに見えました。ママは下品な会話もなく、淡々と接客しています。
Aさんの奥さんの月のこずかいは150万円なんて話も聞いて、歌舞伎のファン?とか聞いて、あぁ、金持ちはタニマチという遊びがあるのだと知りました。買い物の金は別なんでしょうねー、こういう人たちって。遊行費なのかも。株主とかにもなっているんでしょーねー。たまに、こういうオーナー系もいらっしゃますが、一人では来ないし、雰囲気違いますよね。
とても皆に気にいられていたMちゃんですが、私が店にいる間に、千葉の農家の長男にあっさり嫁入りしてしまいました。これにはビックリしました。彼女はその時、24歳だったかな。
今でも、農家の嫁というのに抵抗ある女性が多いのにです。
きっと、これも純粋な恋愛結婚だったのかも知れませんね。
ここの店のマネージャーは、とかく「人間は感情の動物だ」なんて意味のわからないことよく言ってました。彼も水商売に向いてない男でしたね。私は半年のブランクがあるので、客が思うように呼べなくて、店も平凡すぎて萎えて、半年あまりで、ここは辞めました。
余談として、30代になってからお水に入ったと言っていた唯一、清潔ながらもセクシーな姉さんが、若いほうの社長とデキて?のちに、そこのママになったとか、1件店を出したとかという噂を、ここを去って2年以内に聞きました。「へぇ~」と思いました。
野心て、見た目ではわからないものですね。
みんなそれぞれに頑張ってるというお店でした。ここでも嫌な思いはしませんでしたが、おもしろいとは言えないけど、いろんな意味で勉強になりました。私が25歳の時のお話。バブルはこの3年後くらいです。

「劇漫スペシャルの予告」
金沢京子