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Minahei

ライター戸塚美奈のブログです。

コンビニで宅急便の支払いをしていたら、私の横に次のお客さんらしきお年寄りがピタリとくっついて、レジ台にしがみついてくる。宅急便の処理に時間かかってるとはいえ、この時期に密すぎるんではと思いつつ見ると、「あっ!あのおじいちゃん!!」

 

大分前のことなのだが、近所のコンビニに買い物に行ったときのこと。レジカゴを取ろうとすると、イートインコーナーで、歩行器から腕を滑らせたおじいさんが歩行器の中に腰を落としてしまい、それを小柄な女性の店員さんが助け起こそうとしながら悪戦苦闘している。

あーっ、これはマズイ、一人じゃ無理。

「手伝います!ウチの家族も足悪いんでわかります!」と言って店員さんと二人がかりで「よいしょ!」とやったけど全然ダメ。

おじいさんはやせているけど、骨格がしっかりしていてやっぱり大きい。

するとちょうどそのとき店内に入ってきた若い、黒いTシャツを着た男性が、「あ、僕がやります!僕介護の仕事してるんで‼」と言ったが早いか、「ちょっといいですか」とおじいさんの後ろに回り、しっかり腰を押さえて自分の腹部で支え、「フムッ!」と一瞬で起こしてくれた。お見事‼

おじいさんは無事歩行器に両腕をかけ、立ちあがる。「わーっ!!!」と店内に歓声。店員さんも私も拍手。「ありがとうございます、ありがとうございます」という店員さんに、目をキラキラさせた黒いTシャツの若い人は「いや自分、慣れてるんで」。すごいイケメンに見えた。

一方おじいさんは憔悴しきった様子で、歩行器にしがみついたまま茫然としている。店員さんは心配して、「ちょっとここで休まれては」とイートインコーナ―の椅子をしきりに差し出す。いやいやとかぶりを振るおじいさん。ウチの夫と同じように、いすに座ることができないから歩行器なのだよなぁと思い、「いすは座るの難しいんじゃないですか」と言うと、困った店員さん、「じゃ、おうちの人に連絡しましょうね」すると別の店員さんが「私どこだか知ってる。ね、今ちょっと行ってピンポンしてきますね」。すると、おじいさん、血相を変え、「やめてやめて!!! 家に行かないで!!! 絶対しないで!!!」。

興奮してまたすべり落ちてしまいそうな勢い。

あきらめた店員さんが「じゃ、今日はお買い物どうされますか? 今日はやめます?」と聞くと、おじいさん、荒い鼻息を出しながらひと言、「鏡月2本!!!」。

店員さんも私もコケました。というのは嘘ですが。

 

一昨日隣にいたのが、そのおじいちゃん。また鼻息荒く顔を上げて、店員さんに「あれね、あれね」と言っている様子。私が心配するでもなく、店員さんも慣れた感じで、「ハイハイ、今持ってきますね」とレジから出る。目をむいたのだが、持って来たのは鏡月のペットボトル2本。えーっ、おじいちゃん、ペットボトルで買ってたのォ!?

 

家族の目を盗んで買いに来てるから、家族に連絡されたくないんだよね、と思っていたけど、そうではなくて、きっと、自分の楽しみのために、自分の力で自分の責任で買いに出たいという気持ちなんだろうなぁ、と、鏡月2本を歩行器にぶらさげてひたひたと変えるおじいさんを見ていて思った。

 

鏡月2本のお買い物は命がけである。

あの迫力には、ちょっと話しかけることははばかられるが、

今度会ったら、「お父さん、鏡月はロックですか」とか、聞いてみたいなぁ。

 

 

 

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朝イチで畑へ。白菜や大根がすくすく育っていてほっと一安心。

完全無農薬、ほとんど無肥料。

今年は9月の残暑がそれほどでもなかったので、白菜が虫にやられず、割合と元気。

そして、まだ夏野菜の残りも。いまだに万願寺とうがらしやししとうの類がとれるので、ついつい始末を先延ばし。これで一品できちゃうから、なかなか片づけられない。

芽が出てきた里芋を畑のすみっこに植えておいたら、夏の長雨でどんどん育ち、今日、無事収穫。

家族分の煮っ転がしくらいはできそう。

 

去年異常気象で、野菜がよくないと近所の農家の人が言っていたけど、今年の夏も異常気象でよくないと言っていた。私の畑でも、トマトが壊滅的。カメムシの大群にやられてしまった。ピーマンや万願寺とうがらしは、夏の間は虫ばかりでダメだったが秋口から復活。

毎年毎年異常気象で・・・・どうなってしまうの。

でもなんだかんだ言っても(しかもほったらかしなのに)、しっかり実って、我が家の一品になってくれるのだから、ほんとに野菜はえらい。

 

テレビで『パラサイト 半地下の家族』を観た。

アカデミー、カンヌどちらも受賞して話題をさらった大ヒット韓国映画。

文句なしの傑作だった。こんなにおもしろい映画を観たのはいつぶり? というくらい。よかった、おもしろい映画ないなぁと思っていたのは、自分が年食ったからじゃなかった。おもしろいものは、おもしろいんです。

 

半地下に暮らす全員失業中の4人家族。長男が首尾よく金持ち宅に家庭教師になったことをきっかけに、身元を偽り、家族全員が次々に金持ち宅に職を得ていく。ある晩、金持ちが家族で出かけている間に、半地下家族4人は、金持ち宅のリビングで盛大に宴を楽しむが……。あとは本編を観るべし。

 

半地下と高台という格差、半世紀もたったのに色濃いアメリカの影響など、映像からにじみ出てきて考えさせられる社会問題はいろいろあるけれど、物語の展開が早くて息もつかせないから、観ている間はまったく嫌味に感じない。そして何より、凄惨な話なのだが、まったく不愉快な話じゃないのだ。観おわったあとで温かいものが心に残る。嫌な人が出てこない。すべての登場人物にリアリティー、説得力がある。素晴らしい脚本だと思った。

 

それにしても、韓国のお母ちゃん(昔の)は強い。ブルドッグみたいだ。ベストセラーになった韓国の小説『82年生まれ、キム・ジヨン』に出て来たお母さんも、強かった。『パラサイト』ではお母さんが昔ハンマー選手でメダリストだった、というのは象徴的。差別されていたようで、ひと昔前ほうが、女性はいろんな力(権力)を持っていたのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィリアム・スタイグ作 「ねずみとくじら」。

海が大好きなねずみ、エーモスは、船を作り、夢見た海への旅に出る。ところが航海中に海に投げ出されてしまう。船も失ったエーモスを助けたのはくじらのボーリス。ふたりは親友に。陸に送りとどけてくれたボーリスとの別れの時、ねずみのエーモスは言う。「いつかやくにたつつもりだから、わすれないでくれたまえ」。
時はすぎ。

ある日、とてつもない嵐が来て、くじらのボーリスは陸に打ち上げられてしまう。しだいに干上がって命がつきそうになるボーリス。そこになんとねずみのエーモスがやってきた。山のようなくじらに、ごみのようなねずみ。いったい何ができる?

なんとエーモスは二頭のぞうをつれてきて、ボーリスを海にもどしてやる。

以下、最後のページからの引用。

「さよなら なかよしのくじら」とエーモスは、ちいさなこえでなきました。

「さよなら、なかよしのねずみ」とボーリスがほえました。そして、なにまに しずみました。

ふたりは、このさき2どとあえないことを しっていました。

そしてぜったいに あいてをわすれないことも しっていました。

ひらがなばかりで、全く読みにくいのが難だけど、
読むたびに、この最後の1ページで泣きそうになる。。
しんゆう とは、相手を忘れないこと と教えてくれた本。

 

 

 

 

 

毎日毎日のご飯作りが大変という悲鳴があちこちから聞こえている。

私も、ダンナに成人した息子二人分の食事を作るのはけっこう大変で、ついこの間までは「勘弁してくれ」と思っていた。

でも、家族のおかげで、今ではすっかり脱力できた。

 

次男に、

「ムリして特別なもの作らなくていいよ」

と言われて、なんだかふと、目がさめたのだ。

「特別なものなんて、作ってないじゃん?」

「だからさぁー、茶わん蒸しとか、そういうの」

「だって、買ってきたお刺身だけじゃ悪いかなって思って」

「いいよ、お刺身あれば十分じゃん。そりゃ茶わん蒸しうまかったけど、そんなの作って大変じゃん」

 

久々にみんながそろうときには、おかずも1品ふやしたりしていたけど、

何しろ、毎日みんながいるんだもんね。

 

魚があれば魚だけでいい、

肉野菜炒めがあればそれだけでいい、

カレー最高、その後何日もカレーでいいと。

 

朝ごはん、起きるのが遅いと、長男次男は、あとから自分たちでてきとうにご飯やみそ汁をよそって食べるのだが、

長男を見ると、どんぶりにご飯も卵もみそ汁も全部いっしょによそって、うまそうに食べている。

洗いものが面倒なのだろうが、

そういう様子を見ると、

「これでいいのだ」

という気持ちになる。

 

ダンナはいつも、「汁ものさえあればいい」と言うし。

それに、冷奴か、山芋の千切りさえあれば、小躍りして喜んでくれる(足が悪いので踊れないが)。

 

なーんだ。

というわけで、脱力の連日A定食の日々。

 

御定食

親子丼

ニライタメ定食

いかさしみ

目玉定食

野菜定食

ブツ定食 (まぐろブツ)

卵子丼

冷奴

湯豆腐

納豆

魚定食

肉豆腐

 

↑これはあるブログで見た千葉の食堂のお品書き。(※幕内秀夫の食生活日記)

いいなぁと思って、これを献立のお手本にしている。

 

 

ニラ、レタス、ブロッコリーは庭のミニ畑から。