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Minahei

ライター戸塚美奈のブログです。

連載の場をいただいていたブログ「健康にはワケがある」のサイトが終了することになった。

このタイトルを付けた当時の自分を振り返り、ここ数年の自分のものの考え方の変化におどろいた。最後のご挨拶にはそのことを書いてみた。

 

病気になる人は、心構えが悪いから病気になるわけじゃない。家族が病気になっても、それは家族のせいじゃない。これは本当はあたりまえのことなんだけれど。今はいろんな情報がありすぎて、病気の原因を突き詰めて考えすぎてしまう。きちんとした食生活をしていなかったから。早く病院にいかなかったから手遅れになった。霊がついているから。云々。なにがあったって、病気になる人はなるし、ならない人はならないというのに。

 

日々、新型コロナのことで、いろんな人がいろんなことを言っている。でも、確かなことなんて誰もわからない。新型コロナだって自然の一部なんだもんね。欧州の度重なるロックダウン、メルケルでさえ激高するのを見ていると、ウイルスというちっぽけだけれど狡猾な自然の前には、国家なんて笑っちゃうほどでくのぼうだし、無力だなぁと思ってしまう。

終息まで、まだまだしばらくかかりそう。今ある健康を損ねないほどの感染予防をこころがけ、なんとか今年も無事に達者でいきましょう。

 

 

無農薬無肥料の我が畑でできた白菜。外葉を剥くとこの通り!!

今年も白菜無事できた。

 

 

 

この間軒先にテキトーに干した大根を漬け込んでみたら。できた!

最高にウマイたくあん!
こんなに簡単にできるとは。
レシピは、栗原はるみさんの雑誌「Haru-mi」冬号に、載っていたもの。
材料は塩、砂糖、お酢だけ。
たくあんって大好きだけど、売っているものはみんな化学調味料や保存料を使っていて、嫌だなあと思っていた。とはいえ、自分で樽で作るのは大変そう、って。
いつものご近所仲間kさんにも、「ね、たくあん作ってみたくない?」と誘われたものの、うーん、といい加減な返事したままで。
まさか、ジップロックで、こんなに簡単にたくあんできるとは思わなかった〜!
やったぞ!もうたくあんは買わなくていいんだーっ!
ありがとう栗原はるみさん。
もうこれさえあれば、私はおかずいらない人。

それにしても、大根干すのも大変そうだとおもっていたけど、干してみたら楽しいし、かんたーんなことだった。干したものをたくあんにすることも。それでいて、とても美味しい。変なものは一切入っていない。
案外、こうした真の贅沢は、別にとりたてて丁寧な暮らしなんてしなくたって、ほんのちょっとの「やってみよ」で、すぐに手に入ることなんだとあらためて実感。
次は丸一本干して、糠で本格的に漬けてみるぞ!と野望に燃える私。
3年前に梅干し、去年は味噌、今年はたくあん。さぁ来年は何にチャレンジしようかな。


たくあんのレシピはこちらを参照↓総力特集の「はるみの冬献立」がとてもよかった。ご飯作る気になれないときにはいつもパラパラとめくって、がんばってやる気を出す…











知らないうちにクリスマス・イブになっていた。

キリストさんに縁も義理もないし、ツリーを飾る趣味もないけど、毎年クリスマス前になるとゴソゴソ出してきて部屋に飾るものがある。

 

佐野元春さんの12インチシングル、「クリスマス・タイム・イン・ブルー」のジャケット。

プレーヤーもないし、レコードはすべて処分してしまったけれど、これだけは捨てられない。

このイラストがなんとも好き。もう曲をかけることはないけど、頭の中に音楽が流れてきて、すてきな歌詞が蘇ってくる。このイラスト、じーっと見ていても飽きない。曲の世界観にもあっていて、イメージがふくらんでくる。

歌詞の通り、いろんな状況下にいる人たちみんな、それぞれ、憂うつなことはあっても、今夜はとりあえずすべてうまくいきますように、そんな平和な気持ちになる。私にとってはこの絵がクリスマスツリーなのかな。

 

久しぶりに中を見てみたら、

佐野元春さんの言葉による「ハートランドからの手紙♯15」が入っていた。

 

十代の頃はよくパーティーをしたけど、僕はあまり楽しくなかった。みんなはガールフレンドと楽しくすごしているのに、

「僕はといえばピアノと向かい合って、バカみたいに何度も何度もくり返し、ホワイトクリスマスか何かを歌っている。」

とある。

 

このイラストの中にも、片隅にひとり、ロックしている佐野さんがいる。

 

大瀧詠一さん、杉真理さんといっしょにナイアガラトライアングルでの

「A面で恋をして」のレコーディングのときのエピソードを、大瀧詠一さんがインタビューで語っていた。

佐野くんは、部屋のすみっこに1人でとことこ行って、壁に向かって、異常な熱量で何度も何度も「Oh-Yeah! Oh-Yeah‼」と練習していて、

大丈夫かこいつ、と思ったとか……。(マガジン『This』に書いてあったと思う)

 

「バカみたいに何度も何度もくり返し」

私にとっての佐野さんは、まさにそういう人。

そこが佐野元春さんの一番尊いところだと思ってる。

 

30年前のイケイケ時代、まじめも根暗もウケなかった。軽くて明るいのがイマドキだった。

この頃、たまに佐野元春さんのインタビューなどどこかで見かけると、今もまじめでピュアで、30年前と全然変わらなくてびっくりする。

 

「バカみたいに何度も何度もくり返し」やるべきこと。

誰にでもある。誰に何と言われようが、バカみたいに、何度も何度もくり返しやるしかないことが。

 

世間や世界のことを考えてブルーになっている自分に、この絵は、「初心」を思い出させてくれる絵でもある。

「かまわないさこのままで歩き続けよう」

「いつの日も君は 輝きもそのままに」

とこの歌は歌ってくれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※「ハートランドからの手紙」は、佐野元春からのメッセージ&誌のタイトル

 

 

 

今年の我が家の山紅葉。

例年より随分赤く色づいた。ような気がするけど、次男は毎年こんなもんだよという。そうかな? 今年は風が強い日があまりないから、葉っぱが落ちずに長持ちしているだけかもしれない。
数年前、夏の猛暑で枯れかけた。必死に水やり、上から黒い布をかけて日陰を作ったりしたことが。それがすっかりこのとおり。よかったよかった。きっとそれがあるから紅葉が目に沁みるのだ。先日来た植木屋さんも、「紅葉、まだ元気ですね‼︎」と喜んでくれた。年が明けたら手入れをしてもらわなければ。植木屋さんは何げに営業上手。


家の中から見るとこんな。
干し柿を干していたら、家族が「何この首刈り族の首飾りみたいの」とか「ハロウィンの飾り?」とかコメントをくれるので、ノリノリで今度は大根を干してみた。
何かがぶら下がってるのって、楽しいみたい。
しかしなんだこの干し方は。



和歌山の山奥で、廃校となった小学校に暮らす、ニートたち。そのユニークな共同生活の全貌が描かれている。

最初に一番気になったのは、食事の支度をどうするの? ということ。ニートで引きこもりといったら、料理は作らなそうなイメージだ。でも、山奥ニートたちは自炊している。働かずに食べるには自炊しかない。でも働かないから、仕事で疲れない。だから、料理をするヒマがいっぱいある。当番制じゃない。疲れているときは誰かが作ってくれたものを食べるし、誰も作りたくないときは各自で作る。でも、自分が料理したものを誰かが食べてくれるのはうれしいことでもあり、それはニートにとってけっこう大事なことだったりするから、誰も料理したくないということはあまりない。

山奥だから、畑もやるし、畑を荒らす鹿も時にはごちそうになる。けれど、そもそもニートはあまり働きたくない人たちだから、農作業は苦手。自給自足なんてまったく目指さない。スーパーに買い出しに行き、添加物が入っているものでも安ければ大喜びで食べる。そもそも、ニートはあまり長生きしたくない。

ニートは出かける用事もない。だからガソリンも使わない。

600円のお菓子を買うことで、ニートできる日が一日少なくなったら?と考えるから、スイーツもいらない。

とにかく、欲もやる気も、まったくない人たちなのだ。

読んでいると、全身からどんどん余分な力が抜けていく。自分の中の「〇〇しなきゃいけない」がぽろぽろ剥がれ落ちていく。「夕ご飯献立何にしよう」とか、「もっと稼がないと」と焦ってる自分がどんどんアホらしくなってくる。

じゃ、病気したらどうするの?不安だよ?という疑問に著者はこうぽつり言う。

「だいたい、病気のほとんどの原因は仕事なんじゃないかと思う。」

ほんとにそうだと思う。

ニート暮らしに出資しようという某経営者のおいしい話にも、週一しか働かなくていいなら、と言って相手をずっこけさせてしまう。

ニートは「札束で顔をひっぱたかれても、働きたくないと言える。それはある意味、総理大臣より強い。」

欲もやる気もないということは「無敵」なんだなぁ。

 

著者は、教育実習で壊れてしまい、引きこもりになった。とあるNPOの手引きで山奥のシェアハウス(古民家)で暮らし始める。立ち上げた人が亡くなったあと、なりゆきでNPOを引き継ぐ。ノンフィクションなのだけれど、著者の感情を抑えた語り口、深淵なニート哲学が絶妙で、文学作品のような味わいもある。ここにはもちろん宗教もないし、スピリチュアルも自然回帰もないし、SDGsもない。ただただ、気持ちいい風が吹いている感じがした。

続編出たら読みたい。

 

「「山奥ニート」やってます。」石井あらた 光文社