半袖を着てもまだ暑い!いきなり初夏になってしまい、暑さと汗に弱い私はすでに肘の内側にあせもができた。
よかった。
一昨日やっと、今年の味噌を全部仕込み終わったのだった。
本来は雑菌の繁殖を防ぐため、2月の寒い時期に終わらせるべきものであろう。でも素人のやること。ネットで味噌の作り方を見ると、いろいろな人がいろいろなやり方で作っており、夏になってから仕込んでいる人もいた。ま、売り物じゃあるまいし、好きに作っていいのだ。
味噌を作り始めて数年たったが、一度も失敗したことはない。
「カビか!?」とパニックになったことも何度もあるけれど、とってしまえばなんでもない。食べたって味が変なだけで、別に平気だ。味噌汁を飲んでいる子どもはO-157を発症しなかったとか、味噌関係食中毒が出ないとかよく聞くけれど、味噌の菌というものはまったく強いものなのだと思う。ずぼらなおばさんがてきとうに作っても、雑菌がはびこることなくおいしくできてしまうんだから。
ぬか漬けの乳酸菌も強力で、雑菌などものともしない。
それにくらべると、ヨーグルトなどは難しい。カスピ海ヨーグルトは何度か、納豆のにおいのするヨーグルトを作ってしまい(味は変わらなかったがとても食べられなかった)、作るのをやめてしまった。朝食の納豆の納豆菌が混入したと思われ。
古くからある日本の発酵食品は、湿気が多いこの気候の中で、ずぼらな母ちゃんが作ってもおいしくできてしまうようにできている。まったくスゴイ文化だと思う。
味噌やぬか漬けに、どのような微生物ワールドが展開しているのだろうと思うと、人間がちょろちょろ発見したナントカ菌が健康にいい、なんて話はちゃんちゃらおかしな話に思えてくる。
本当は大鍋で一度に大豆をゆで、大樽に仕込むのがよさそうだけれど、大豆をゆでるのがたいへんで、小分けにちょこちょこ圧力釜で作れる分ずつ作っている。
味噌は一回につき、大豆600グラム、麹600グラム、塩240グラムをつくる。大豆は圧力釜でゆでればマッシャーで簡単につぶれるので、圧力釜に入る分の600グラムずつつくる。でもとてもそんな量では足りないから、その作業を2月に入ってから週末ごとに何度も繰り返すことになる。
何キロ分できたんだろう?
圧力釜ともどもへとへと。
以下の写真は後半戦の一部。来る食糧難に備え、この倍以上の量がすでに床下にあるのだ。
長野にいる友だちに、
「私、味噌つくってるんだよ!」と自慢したら。
「私、大豆からつくってる~!」と言われてしまった。
一年分の味噌をつくるには、どのくらいの広さの畑がいるんだろう?
………余計なことは考えまい。