「クレヨンしんちゃんの アブナイ!ことから自分を守るために知っておきたいこと」 | Minahei

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ライター戸塚美奈のブログです。

小学生になると学校で教えられるのが、「いかのおすし」。ついてイカない、車にノらないノせられない、危険なときはオオきな声を出す、スぐにげる、出来事を大人にシらせる。子ども自身が犯罪から守るための行動5つ、そこからとった文字が「いかのおすし」。こういうのって、かえってわかりにくいと思うのだが。頭の柔軟な小学生はスンナリ理解し覚え込むことができるのだろうかとずっと思っていたが、民間の学童でバイトしていた時、ランドセルにイカの形の防犯ベルをつけている子がいたので、「あっ、いかのおすしだ!」と言うと、「そうだよ。イカナイ、ノラナイ、オオゴエダス、スグニゲル・・・・ええと、シ・・・・・」「シは、知らせる、だよ」「あ、そーだ」なんだ、小学生だって忘れてんじゃん。

「おかしも」というのもある。これは、「おさない、かけない、しゃべらない、もどらない」という避難訓練のときの標語。こういうのって、いったい誰が考えるのだか。理屈も併せてインプットされなければ、それこそ非常時には何の役にもたたないと思うのだが。

 

そこで、「いかのおすし」よりずっと有効なものがこちら。

「先生は教えてくれない! クレヨンしんちゃんのアブナイ!ことから自分を守るために知っておきたいこと」

交通事故の危険、犯罪にあう危険や災害での危険から、友だちに危険な遊びにさそわれた、塾の先生にキスされた、などのあらゆる危険を網羅。この本1冊おさえておけば、いざという時に安心、という項目を厳選した。

高田ミレイさん描くしんちゃんのマンガも面白いから、何度も読むうちに、なにが危険なことなのかを学ぶことができるはず。

 

昨年11月に刊行。わたしは文章の執筆を担当。この本を作りながら、しんちゃんって、危険を避けることができるタイプの子どもかもと思った。自己肯定感が強く、イヤなことにははっきりイヤ、ということができる子どもなのだ。それは親が厳しすぎず、ゆるくいい感じの子育てをしているからかも、とも思う。親が絶対的に子どもを従わせていたら、そうはならないよねぇ。